PS バイクの問題は、オイル漏れだ。
   停車の度に2滴3滴・・・路面に染みが。
   実はこのメーカー嫌い。(憤)
給油を済まし出発。SAを出て直ぐ橋に差し掛かる。

風速14m。
片方のステップに全体重を預け、ひたすらハンドルにしがみつくより他に無い。
橋の最高部では、上体を目一杯伏せバイクを真っ直ぐ走らせる事に全神経を集中させる。
とてもではないが景色等を見ていられる余裕はない。
それは、世界最大の吊り橋を唄うだけあり凄まじいものだった。
今まで渡ったどの橋よりも「恐・怖」を感じたのは言うまでも無い。

本州へ渡り山陽道を東へ。

どうやら、名神は雪でチェーン規制の様だ。
過去に何も知らずに名神のルートをとったら、途中で通行止めとなったのを
強行突破したという苦い思い出がある。

大事をとり、去年と同じく名阪経由のルートにした。

途中、香芝SAで給油をした後、名阪国道を進む。
気温は−3℃であるが、太陽が出ているからかそれ程でもないのが不思議だ。
(相変わらず頭痛はするが)

何事も無く名阪を走り抜け、名古屋から東名へ至る。

12:52、上郷SA着。

ここまで来ると、太陽の温もりを感じる。バイク乗りの姿もある。
未だ自宅とは連絡不能。

給油をして出発。90km前後のペースで終始走り続ける。
最早、自宅の事が気になって仕方がない。

16:06、富士川SA着。

毎年、帰路に富士山が良く見えるのだが、今年は雲が邪魔をしているのが残念だ。

SAを出て、ただただ家を目指す。
大井松田辺りで渋滞していたが、このバイクでこのペースでは大した問題ではなかった。

17:45、海老名SA着。最後の給油だ。

横浜町田ICから横横で湾岸線へ。
ベイブリッジからの夜景が“また”見えた。

アクアラインを経て、館山道木更津南ICで高速を降りる。
後はひたすら南下するのみ。
気温が徐々に上がるのを感じる。旅の終わりは近い。

20:50、自宅到着。

電話は、ただ単にコードを親父が触っただけで自宅には何事も無く一安心。

「限定スナックは全てお前のだ。」と息子に言うと
「わぁ〜い、父ちゃん最高だぜぇいっ♪」と返された言葉が身に染みる。(笑)

今日“も”とっていなかった食事を済ませ、息子とサザエさんを踊り(?)
一緒に風呂へ入った後、深い眠りについた。


本日の走行距離 901km


後日、写真が出来上がってきたのだが結果は散々。見れたものではない。

やはり、“二つの歓び”を得るのは“最高の贅沢”でもあり
極めて難しい事なのかも知れない。(苦笑)

それでもこれに懲りる事なく、撮影し続けるつもりだ。

所詮、残せるものは“記憶”と“写真”なのだから。

掛け替えのない一瞬一瞬を切り取る為に―――。


全走行距離 2801km
夜が明けて、7時過ぎに淡路SAへ到着。

気温は零℃。

更に激しい風が吹き荒れる中、
明石海峡大橋をバックに記念撮影。
(三脚が倒れそう)
淡路SAにて 屋外には誰一人出て来ない
明石海峡大橋
1/5―――。

3時起床。4時に高松を発つ。
が、高松IC〜引田IC間は雪で通行止めな為、R11で鳴門方面へ向かう。

気温は−1℃前後。国道を進むにつれて路面の雪が目についてきた。
何とか引田まで行き、高松道へ乗る。

通行止めではないものの、“銀色の道”が続いている。
時折吹く突風に雪は舞上り、ライトの光に反射する幻想的な光景があった。

徐々に“キワドイ状況”になってきたので、板野ICで一旦高速を降り様とするが
料金所で「このまま進んだ方が良い」と告げられる。
その言葉を信じ再び高速を進むと、路面の雪は次第に無くなり
鳴門市へ入る頃になるとその心配は消えた。

鳴門海峡を渡り淡路島へ。

気温は依然として変わらず、風が強まる。
淡路島は、南部は雪があるが北部には無い。