ステム
ステムベアリング
&
アンダーブラケット交換
アンダーブラケットへのステムベアリング圧入

アンダーブラケット
新品です。
奥のは取外したものです。
※ よってベアリングの抜取り作業はありません。

ステムベアリング圧入SST
2つ割れハンマー
フォークオイルシールプッシャーのを流用。
VP25ユニオンソケット
塩ビ製水道部品。
ベアリングインナー
使用済みのから取外したもの。
(一部切込アリ)
使用方法は以下にて。

オイルシール 純正品番:92049-1383
新品です。
こちらは裏面になります。

オイルシールをステムシャフトへセット
前もってリップ内側及びベアリング接触面へグリスを塗布してあります。
※ ゾイル・グリスを使用。

ベアリング及びSSTをセット
ベアリング>使用済みインナー>水道部品>2つ割れハンマーの順です。
ステムシャフト径は35mm(圧入部分)で
使用した水道部品のキャップ部分内径も35mmとジャストサイズです。
2つ割れハンマーはリリースタイにて固定しました。
使用済みインナーは圧入するベアリングのインナーへ接する様セットしてあります。
フォークオイルシールと同様の手段となります。
※ メカニックグローブ等の着用を推薦。

圧入に用いたインナー
一部に切込を入れる事により取外し容易となります。
※ 内面切込部は面取り仕上げ。

圧入完了。
圧入してゆき、打込み音が変化しステムシャフトへと
響く様になったのでので良しとしました。
オイルシールも密着する形で収まってます。
※ 念の為、取外したブラケットと確認。

気になった部分を少々。
以前からステムシャフト内面の腐食が気になっていたので
今回を機に小細工ながら対策を施してみました。
内面へコーティング剤(後述参照)をスプレーし
底部を塞いでシーリングにて外気を遮断するという手段です。
※ 蓋はスプレー缶のキャップより切出し。
尚、純正トップブリッジの場合はステムナットが工具の事情により
貫通してますので上記手段は芳しくないでしょう。
※ 浸入した水分の逃げ場が無くなってしまう。

コーティング施工。
取外したアンダーブラケットからフレーム中空部分へ収まっているところが
やはり腐食している事が伺えます。
よってこちらもコーティング剤を用い、対策してみました。
KURE工業製:「シールコート」
ビニール系と思しき皮膜を形成。
耐久性については試験的という事で不明です。
※ 塗装面は不可と明記。
以上にて、ベアリングの圧入は完了です。

アンダーブラケット取付け。
ステムベアリングへ押込む様にグリスを塗布。
上下アウターレースへ多目にグリスを塗布。
Oリング及びステムヘッドナットのダストシールへグリスを塗布。
上記準備後、アンダーブラケット>アッパーベアリング>Oリング>ヘッドナットの順にて取付け。
※ 全てゾイルグリスを使用。
尚、ヘッドナットの締付け具合ですが
アンダーブラケットの動きがやや重くなったところまで一旦締付け。
そして左右へ何度も動かしベアリング馴染ませ。
再度ヘッドナットを緩めた後、手で一杯まで締付け。
ブラケットの動き具合を確認しながらフックレンチにて
重くなる一歩手前まで締付けました。
以上、ステアリングを司る非常に重要な個所なので
走行後不具合があれば要再調整という事で。

トップブリッジ取付け。
ヘッドナットの上へロックワッシャーを入れトップブリッジを取付けます。
とりあえずステムナットは仮締め。
※ 本締めはフォーク取付け後にて。
ハンドルを左右に切り具合を確認。
非常にスムーズかつ滑らかな動きをしてます。
これが正常でしょう。
以上にて、ステム関係は完了です。