Fork
インナーチューブ
&
インナーパーツ換装
フロントフォークの組立
※ 純正品と異なります。

ダンパーユニット。
純正と構造が異なる要なパーツです。

インナーチューブへセット。
ダンパーユニットが収まるべく、無論インナーチューブの内部も異なってます。

オイルロックカラー&ピースをセット。
アルミ削り出し。
ダンパーユニットをボトムケースへ固定する個所となります。
※ スペーサーの役割。

ボトムケースへとセット。
ダンパーユニットのズレ及びオイルロックピースの脱落
に注意が必要でした。

ボトムボルト。
胴ワッシャー大>カラー>胴ワッシャー小>ボトムボルトの順になります。
純正:HEX:10mmに対し、こちらは通常の6角フランジボルト:12mmを使用。

トラブル発生。
仮に取付けたところ、ボルトが若干突出してしまう事が判明しました。
これではアクスルシャフトが通らないので
一旦取外し、ボルト頭部を1.5mm程切削する事で対処。

オイルシール類一式。
スライドメタル>バックアップリング>オイルシール>スナップリング>ダストシール。
上記順にて収まります。

ariete 「フォークオイルシール」 品番:ARI.072
今回、キットに付属のオイルシールは用いずにこちらを使用となります。

スライドメタル打込み。
打込みに際し、使用済みスライドメタル&バックアップリングを介して
オイルシールプッシャーにて行いました。
スライドメタル>バックアップリング>使用済みスライドメタル&リングの順でセット。
「フォークオイルシールプッシャー」 STRAIGHT製 品番:19−8701

スライドメタル打込み完了。
オイルシール収束面と面一である事を確認し打込み完了としました。

オイルシールへグリスを塗布。
付属グリスを躍動面であるリップへ塗布しました。

オイルシールをセット。
インナーチューブトップへビニールを被せ
オイルシールのリップを保護するセオリーを踏まえております。

オイルシールの打込み。
徐々にオイルシールを打込んでゆきます。

オイルシール打込み完了。
スナップリング溝より下へ収まっている事を確認しました。
※ シール保護で上部へフッ素スプレーを塗布。

スナップリング取付け。
リング溝へ確実に収まっている事を確認しました。
解体時、スナップリングの腐食が見受けられたので
今後は繁茂に点検すべき個所となりました。
※ 対策としてリングへグリスを塗布。

ダストシール取付け。
オイルシールと同様に打込みました。
※ ボトムケース上端へ密着している事を確認。

フォークスプリング。
純正よりも下部が密になってます。

スプリングシートワッシャー、スプリングカラー、スプリングシート。
スプリングシートのみ上下があり凹みが上になります。

SST:ダンパーロッドプーラー。
全ネジボルト
約30cm長。ステム関係で使用したのを流用。
長ナット
ロッド側ネジピッチと不適合ながら、1山掛かかる事により使用可能。
エンドアイ
使用を考慮し取付け。
以上、ロックナットにて固定してます。
※ 通常カートリッジ式フォーク組立時に必要となるその他SST
スプリングコンプレッサー、スプリングストッパーは不要と判明。
ダンパーユニットをボトムボルトで固定するにあたり
フォークスプリングの反力を用いる為、一旦フォーク仮組みへ。

SST:ロッドプーラーの使用。
フォークスプリング>シートワッシャー>スプリングカラー>スプリングシート
の順で収まってます。
組付け手順は以下。
フォークスプリングを入れる
↓
シートワッシャー及びスプリングカラーを入れる
↓
ロッドプーラーにてロッドを引上げる
↓
スプリングシートを入れる
※ プーラーに用いた長ナットの外径が、フォークスプリング等の内径に収まるサイズであり幸いです。

トップボルト取付け。
仮なので手で締め込むだけに留めます。

ボトムケース底面より。
一旦ボトムボルトを取外し、ダンパーユニットが中心となる様に調整。

ボトムボルト締付け。
ネジロック剤塗布にて指定の締付トルク:1.8kgf・mで締付け。
※ 純正と締付けトルクが異なります。

フォーク上部より。
再度フォークスプリングまでを取外し、ダンパーユニットの収まり具合を確認。
中心に収まっている模様です。

フォークオイル:「ABSO REV」
推奨オイルは「WAKO’S #7,5」と若干柔らかいオイルが指定されているので
倒立フォーク用ですが同社「RR」より適しているのではと判断しました。

エア抜き作業。
オイル注入後ダンパーユニットのエア抜きに際し、ロッドプーラーを用いて
ダンパーロッドを上下へゆっくりストロークさせます。
数回ストロークを行い動作抵抗が完全に得られたので良しとしました。
その後、気泡を抜く為一旦放置。

油面調整。
推奨油面:164mm+−2mmにてセット。
※ 純正:131mm+−2mm。

トップボルトの設定。
組立時、添付の書類にイニシャル部を5mm位突出して行うと記載されていたので
0段目から5mmにセットしました。
ダンピング部は、最も緩めた状態(最弱)より14クリック締め込んだ状態(最強)にセットしました。
※ 判り難く最も悩んだ個所。

トップボルト組付け。
スプリング>シートワッシャー>カラーの順で入れ
ロッドプーラーにてダンパーロッドを引上げ
トップボルトを軽く締め込んでゆき、止まった所よりやや緩めロックナットで固定。
そしてインナーチューブを一杯まで引伸ばしトップボルトを締め込みました。
ここの組付け方法によりダンピング特性が変化してしまう模様なので注意が必要な個所です。
※ 問題がある場合、要再調整。

フォーク組立完了。
同様の手順にてもう一本も仕上げ推奨セッティングに合わせ、一先ずフォーク組立は完了です。
推奨セッティング
スプリングイニシャル:上から4段目
リバウンドクリック:最強から12回転戻し
![]()
(フォーク取付けへ)