ショウサイフグ
四香風味の一口干し
冬の訪れとともに
恋しくなるのがフグの味。
一にフグちりと言う方も多いが、
上品で淡白な白身はどんな料理にも向く
そのうま味が
凝縮された風干しにして、
焦げ目が付くぐらいにして、あぶって食べば
驚くこと間違いなし!
    材料
    ■ショウサイフグ
    ■付け汁/約8パーセントの塩水(水1リットルに対し粗塩80グラム、日本酒50cc)
    ■調味料etc/一味トウガラシ、黒ゴマ、ケシの実、青海苔
1 フグ処理士の免許を持つ船宿が下処理してくれたむき身にはヒレが残っている場合が多いので、調理前にカットする
2 背ビレと腹ビレを切った状態。唐揚げやフグちりでいただく時には尾ヒレもカットすること
3 今回は薄皮を剥がないが、ついでに余分な皮は、調理用ハサミなどで切っておく
4 ひと口干し用は頭の切り口から包丁を入れ、尾の付け根に向かって一気に片身を切り落とす“大名おろし”でよい
5 簡易法・大名おろしで三枚におろした状態
6 次に片身の身の厚いほうから真半分に包丁を入れ・・・
7 身の厚さがある程度均等になるように切り開く
8 約8パーセントの塩水を作り、身を1〜2分浸す。フグは塩の浸透性がよいため、5分以上漬け込まないこと
9 まぶす香味は上段左から一味トウガラシと青海苔、下段はケシの実とゴマ
10 水分を軽くふき取った後、それぞれの香味を振り、身の表面にベットリ感が残るくらいに2〜3時間干せば出来上がり



燻製 食べれば分かる別次元の薫製
お天道様の恩恵でできる干し物に対し、
燻製は香木の防腐作用を生かした保存食。
そのい香りと味は、
癖の強さが持ち味である。
休日はジンライムでも傾けながら、
ゆらゆらとたちのぼる煙に燻され、
少しずつ色付いてくるフグと
おつき合いするのもオツなものだ。
 材料
    ■ショウサイフグ
    ■付け汁/約8パーセントの塩水(水1リットルに対し粗塩80グラム、日本酒50cc)
    ■市販の段ボール燻製器とスモークブロック
1 燻製用は中骨なしの背開きにする。
まずはカットした背びれの中骨に沿って切れ込みを入れ・・・
2 腹身まで切り開いたら・・・
3 中骨を下にして置き、頭の切り口から尾の付け根に向かって中骨をそいでいく
4 尾の付け根で中骨を切り離した後・・・
5 上記と同じく片身の厚さが均等になるように切り開く。
場合によっては大名おろしで片身にしてもよい
6 約8パーセントの塩水を用意し、ひと口干しとは違って身を30分間漬け込み十二分に塩水を回す
7 塩水に浸した身は軽く水分をふき取り、1時間ほど風乾をする
8 燻製器の中にセットした金網に並べるか、S字管に吊るし、スモークブロックに火をつけて燻製スタート
9 途中で1〜2回、燻製器の中を確かめながら・・・
10 スモーキングタイムは1時間〜1時間半が一応の目安。あっさりとした香りが好みならほんのりと色付く30〜40分間でもOK
11 仕上げとしてもう一度、1時間程風乾すればショウサイフグの燻製の完成