クツワムシはガチャガチャと鳴き、うるさいとの評が一般的だが、静かな秋の夜に1匹で鳴く態は、まさに「泣き声」、もの悲しく聞こえるのは私だけだろうか?
写真説明
@右上にいるのが我家で繁殖させたクツワムシ♀個体。12月初旬まで生きていた。交配相手の♂は採集個体だったが、11月初旬に死んでしまった。砂の表面近くにウジのように見える白いものが卵
A飼育ケースを上から見た構図。砂の表面がこの位の乾燥状態でいいと思う。金のなる木は植えないで乗せておくだけでも枯れない。ペットボトルは保水のための道具。
B卵が産みつけられた状態。
CはBの接写。どうやら卵は生きているようだ。飼育ワンポイント
●餌はきゅうりやナスのほか煮干などのたんぱく質が必要。たくさん食べるので餌切れには充分な注意が必要だ。「金のなる木」はシェルターと餌切れの予備ともなる。
繁殖ワンポイント
当地の場合、10月になったら1ペアーを大ケースに入れて室内で繁殖させる。
砂の表面近くにいる8匹見える「ウジ」のようなものが卵。交尾後の♀が輸卵管を土に突き刺し、産卵する。底土は園芸店に売っている赤土の細かいものを使用、土は保水性のある清潔なものが良い。孵化するまでは霧吹きなどで底砂に湿り気を与え、乾燥させない。
孵化した幼生は蒸れと共食いに注意する。この対策が最も重要で難しい。幼生は3回脱皮・変態するが、条件が悪いと脱皮不全となる。キリギリス系バッタの繁殖は鈴虫などのコオロギ系に比べると格段に難しい。
今後、羽化したらその状況もUPする予定です。
ノスタルジー
35年程前私が小学生だった頃、近くの養老川周辺にはこのバッタが沢山いた。
中学生頃少なくなってきたと思ったらすぐに絶滅してしまった。ちょうど「農薬の空中散布」が行われ始めた頃だ。
「環境悪化に採集圧が加わったらひとたまりもない」ことを教えてくれた印象深いバッタであった。
繁殖させたら、昔採らせもらったその場所に放す予定だ。
もし、そこで鳴き声を聞くことがあったら「そっとしておいて欲しい」
運が良ければ数年もすれば昆虫採集できるまでに増殖することも可能だと思う。 |