〜はじめに〜
経済社会では、ある動物が一度流通にのせられてしまうと”商品=カネ”という無機物的なものになってしまう。しかし、ペット飼育にはそのペットの命がかかっている。販売するほうも購入するほうもその認識だけはしてもらいたいものだ。
ペットを買う方はむしろショップよりもペットが好きな人たちだ。だから、売る側はもっとペット好きでなければならないなどとは言わないが、少なくても飼育技術やノウハウなど業としてのシステムがなければ始まらない。
あるショップでインター・ネットをやっている客は「頭でっかちで理屈が多く、金額ばかり気にしている」といわれてしまった。
この時代になっても、まだこんなショップもあるのだ。要するにネットで研究している客には売りずらいのであろう。ショップとしては何も知らない客を相手にしたほうが楽だという本音も理解できなくはない。
しかし、消費者である今の飼育者は飼育に関わる多くの情報が手に入るようになったし、実際に研究もしている。消費者であるから、当然のように値段にもうるさい。
インターネットを”意識しない”特色ある営業”を実践することが不可能だとは思っていない。しかし、意識しながら、何もできずに”負け惜しみ”を語っているようなショップに明日はない。
私はこんな時代だからこそショップも研究と努力が必要ではないかと思っている。これができないショップには、かわいそうだが消えてもらってもしかたないだろう。
私はこのページを開設するに当たり、飼育研究する”消費者”はもちろんだが、ショップの方にもご覧頂きたいと思っている。
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1.ショップの動向
つい最近まで、ペットショップは個人店(経営者=店員)が圧倒的に多かった。しかし、この業界にも大型店舗やチェーン店が多くなってきた。
今まではペットショップの大型店といえば極く一般的な成体(低級個体)と餌(普及品)などの飼育材だけというイメージが強かったが、最近はそのイメージを一新し、初心者からマニアまで幅広いニーズに対応できるノウハウとシステムを備えた”生体型”もできている。
課題であった店員の定着には難があるようだが、質については向上し、特にバブル以後は個人店を凌ぐ知識を備えた人たちが目立つようになった。
結果として、資本型(物量型)と生体型の二極化が進んでいるようだが、前者の方はシステム化しやすいためか、早くから競争が行われ、勝組と負組の決着がついた感がある。
資本型とは最も消費の多い部分に対して圧倒的な品揃えをし、低コストで他の競合者を駆逐する従来型の経営手法をとる大型店である。
その特徴は生体では低・中級品中心の品揃えで比較的在庫量は少ないが、餌などの飼育材では極めて一般的なものを大量に品揃えするものである。
これに対し、生体型はインターネット仕入れなども取り入れることによって、付加価値を得られる生体の品揃えを厚くするものである。
それでは個人店はどうかというと、犬・猫・鳥・金魚の定番ペットのどれかを中心にした専門店であり。このうち旧来からの蓄積した高飼育ノウハウやペットを”観る眼”をもつ店では、その地位が確立されている。
いかに生体型大型店といえども、経営者個人の見識眼やノウハウが高い個人店に勝つことはむつかしいらしく、この分野のペットについては中級品までの品揃えに留まっているようである。
定番ペットでは、より良いものを欲しがるマニアといわれる客ほど個人のノウハウと起因する信用が”モノ”をいうのであろう。
問題はそれ以外の熱帯魚、爬虫類・両生類などの小動物、昆虫である。この分野のペットは定番ペットに比べれば、経験や見識眼を必要としないだけに、生体型大型店が進出しやすい分野になりうるものである。いずれの型のショップでもどれかは例外なく取り扱っている。
このうち熱帯魚については、生体型大型店が占拠した、又は占拠されつつあり、小規模店側は特徴のある厳選された者だけが残ることになるだろう。
敗者となる個人熱帯魚店のうち幾つかは、この分野のそれ以外のペットへの移行を断行するしかないだろうが、昆虫(クワガタ、カブト)はその搬送のしやすさから個人ブリーダーたちがインターネットによる通信販売も行っており、天然個体を直接輸入をするノウハウのある店など特徴のあるもの以外は生き残り材料としては難しいようだ。
結果として行き着く所は、爬虫類・両生類などの小動物分野とになるだろうが、生体型大型店も参入しやすい分野だけに、再度競争が激化する可能性があるため、品揃え・価格設定などの選択はより厳しいものになるだろう。
2.ショップの価格設定
どんな事業も利益を追求することは当然だ。ところで、みなさんの中には、熱帯魚などのペットをショップに引きとってもらったことのある方もいることと思う。
その時、買ってもらった代金とそのペットが販売されている価格のギャップに驚いたことであろう。しかし、その問題は別に記載することとして、ここでは卸店から仕入したペットの価格について検討してみたい。
一般的に、死亡率の高い種類や低価格なものほど掛け率が高くなる。これらは仕入価格の3〜4倍程度は常識で、場合によっては10倍以上なんてこともありえる。
ちなみに、500円で販売されている鑑賞魚の仕入価格は100円以内と見て良い。大型インコ・オウム類1.5〜3倍程度、一般的な小鳥2〜4倍、カエル類2〜5倍、犬猫は通常1.5〜3倍、寿命の短いクワガタ・カブトでも2〜4倍程度が限界だろう。
この粗利益(売上−仕入価格)はあくまで私個人の推測に過ぎないが、一般的にこのくらいの粗利益がないと生き物であるゆえの死亡、餌などの管理費を吸収できないであろう。
業界の方によると好きだからやって行けるとのことだが、粗利益だけを考えれば、加工の必要のない商品としては、異例に利益性が高い商品である。
よって、絶対的な売上確保と在庫(成体)の回転率の向上が”命”であり、この2点のバランスと競合店を考えた”安売りや投売り”も利益性からみれば十分可能、他の業界に比べ業としての見劣りはないと思っている。
食料品や衣料などと違いペットは絶対的に必要な商品ではないが、ペットの種類も増えている現在、潜在的な需要は伸びている業界でもある。
大規模化が出来きにくい主な要因は、飼育ノウハウただひとつしかない。これさえシステム化できれば人は余っている状況下でやれないハズはない。
何れ、ノウハウや特殊性のない個人店は淘汰され、有能な経営者によって、飼育ノウハウがシステム化される日も近いであろう。
尚、他店に比べ著しく安い場合は次のようなことが考えられる。
@個人から引き取った個体
A仕入たばかりの商品に限定
B予算内の目玉商品
Cその他事情による格安仕入
などであるが、問題はAの場合である。私が知っているショップでもセールと称して鑑賞魚など死亡率の高いものを安売りしているが、客側が危険を引受ける代わりに安価で売っているのだ。
通常、鑑賞魚などは入荷してから1〜2週間で白黒(生死や病気)つくようであるが、そのショッブでは前日に仕入れた個体を次の日に限り安価で販売する。ゆえに、ショップ側は危険率がないに等しいので、安売りできるのである。
よって、消費者側は鑑賞魚のうちでも比較的丈夫な種だけを購入するに留め、飼育技術に自信のない方やプレコなど弱いタイプの種は止めたほうが無難だと思う。
3.どんなショップに預けられるか?
旅行や入院などでペットを預けることもあるだろう。しかし、預かりを業としているショップであっても犬・猫・鳥・小動物くらいしか対象にしていないことが多く、それらの内でも特殊な種や鑑賞魚は預かってもらえないことを理解しておこう。
ここで、私の知人の失敗例を検討してみたい。
ペットの種類=特殊な鳥(その店で購入?)、餌=持参(指定あり)、ショップとの関係=仲がよい。
しかし、その鳥はもののみごとに★になっていた。
私はその知人に次ぎの失敗理由を申し上げた。
@そのショップはその種のペットを通常取り扱っていないこと。
Aそのショップは業務としてペットの預かりをしていないこと。
Bペットの種類が特殊過ぎること。
”よく知っているショップに預ける”という方も多いと思うが、よく考えてもらいたい。ここが問題なのだ。
そのショップからみれば通常の業務としていないことを人間関係によって引きうけざるを得なかったのであろう。よって、責任感に欠けていたのだ。
しかも、そのショップでは通常取り扱わない生物であり、飼育の仕方を理解していない。
これだけ、悪い材料が揃えば失敗して当然なのである。
その他の注意点としては、定休日がありテナント(自分の自宅兼用店舗でないもの)の場合は、鳥類など餌切れができない種類のペットを預かること自体が無理、だからこそ鳥類を取り扱っていないのだと思ったほうがいいのだ。システム化されていない小型店の最も悪い面が出た一例といえよう。
最後に、一人しか店員(店主)がいないショップの場合はその人柄にも注意しておこう。好奇心や遊び心の強い人物は預かりには向かない。調子がよく気の廻る人がそのタイプ、そういうタイプの人は何か違ったことをやってみたくなる人が多く、未知のものに対した時ほどそのような欲望をもつ傾向があり、依頼したことを守れない危険がある。むしろ、気が廻らないようなタイプ(最低限の事しかしない)ような人のほうが、好奇心が少ないだけに安心できる。
4.取り扱いするペットの変更が多いショップの注意点
世の中は広い、人によっては「ペット」でもやるか?程度の気分で営業している店もなくはない。こういった個人ショップは流行を追う傾向が強いものが多く、営業面では利益回収を急いでいる可能性が高い。
ある一定のペットが売れなくとすぐ違う系統のペットに換えてしまうショップがこれに該当する。こういうショップはいい面では流行に敏感で目新しいものを手にする機会が増えていいのだが、飼育ノウハウは少ないと見てよいので、飼育方法など奥深い内容の答えを期待しないほうが無難だ。
先ず、注意したいのは餌など常時消費系飼育材のうち特殊なものである。この手のショップは扱うペットの変更に伴って、これらの飼育材の変更も行うので、やめられてしまうと購入することができなくなってしまう。これらの餌などは廻りの他ショップにあるかを検討しておいた方がいい。
次ぎに注意してみたいのが、取り扱いから外れ、売れ残ったペットの存在とその取り扱いである。本来、どんな小売り店でも商品の変更をする場合は投売り処分をして換金するのが通常のやり方だ。
それをせずに、これらのペットを見せているようではそのショップのセンスを疑う。もし、それらのペットを無残な状態で残しているようなら、センスのないショップだからいずれ消えてしまうことだろう。既に記載した餌などの入手先の確保を急いでおいたほうがいい。
5.他店や客の悪口をいうショップ
この類のショップは小規模個人店の一部に多い。もちろん、一人経営者の人柄の問題であるが、ペット・ショップはその特殊性から店と客の結びつきの強い業種だ。永く付き合うようになると嫌でも店員(店主)と気心が通じるようになる。
つまり、互いに”甘えや本心”が出てくるようになるのである。
個人店は営業成績の浮き沈みが激しい場合が少なくない。営業成績が悪くなると、人の責任にしたくなるのは常人の性だ。
聞かない方がいいと言えばそれまでだか、他のショップの悪口はよく聞いておこう。”偽もの”、飼育不備、業界動向などは特によく聞いておいたほうがいい。
全ての悪口を真に受けてはならないが、そのなかにも本音が隠されていることがあり、後々の飼育に役立つヒントや購入する上でのヒントがなくもない。
ただし、客の悪口をいうようになったショップは経営上相当厳しい状態になっているか、又はその個人の人柄に大きな問題があると思ったほうがいい。
また、他の人の悪口を言うということは、自分の悪口も言っていると推測することは大人の常識だ。仲がよければよいほど降りかかる火の粉も多い。こうなったら距離をおいた付き合いにするか、又は行かないようにしたほうがいい。
6.引取りの問題とトラブル
みなさんの中には、繁殖しすぎたり、飽きたりしたペットをショップに引き取ってもらった経験がある方もいると思うが、意外な盲点やトラブルがあるので記述することにする。
何はともあれ、必ず現金か商品(生体など)と引き換えをしよう。ペットは★になる可能性もあるので、後日払いでは★になったなどと言われ、カネをもらえなかったり、もらえたとしても嫌な気分になることがある。
また、売れたら半分返すなどという販売委託についても極力止めたほうが良い。全てのショップがそうだとは言わないが、経営状態の良くないショップではこっそり売ってしまい、★になったと言わないとも限らない。
事実関係はわからないが、私の知人もこの問題でショップに不信感を持ったため、結果として仲が悪くなって嫌な思いをした人がいる。
善意のショップであっても、悪い面が隠れているこの手の取引はしないほうがいいのだ。もし、この方法を選択するのなら、無償と思うくらいでちょうど良い。
7.注文の仕方とトラブル
第一に、ペットは工業製品と違い個体毎の差がある商品だから、基本的に現物(個体)を確認せずに取引することが難しいことを理解しておかなければならない。
特に、犬や金魚などのように個体レベルによって価格差が顕著なものは注文すべきではない。もし、それでも注文するのであれば、相手に伝わりやすい価格や色などに限定するしかない。
また、注文してしまったら、重大な瑕疵などがない限り、購入するしかないことも肝に命じておきたい。基本的に、好みや相性など相手に伝えられない個人の嗜好に関わるることではキャンセルできないのである。
しかし、もし仕入先に連れて行ってくれるなら、私もそうしてもらいたいと思うが、相当気心が知れたショップでも難しいのが実情だろう。また、そこまで仲良くなるには、購入者と販売者という枠を超えた友人関係が必要だと思う。たとえ、そうなってもカネが絡むことだけに難しい問題がありそうな気がしないでもない。
やはり、目的とする種類のペットの在庫が多いショップで現物確認して選ぶことが、最も無難で安全であることに変りはないだろう。
8.ネット購入の是非とトラブル
基本的に現物確認なしで、入手するだけに不安であるが、HPを維持している個人ブリーダーからの購入も問題が少ないようだ。
但し、ペット関係は他の商品に比べて”騙し”が少ないようだとはいっても、スポット的に売ってしまえばそれですむ掲示板やオークションには注意すべきであろう。
特に、犬や金魚など同じ種であっても個体差などによって極端に価格差があるものは注意したいが、どんなに注意てもし切れないのが実情であろう。
よって、高額なもの利用は避けたほうが無難というしかない。最もトラブルが多いのもはこういったペットであることを承知しておく必要がある。
実際に、定評のあるオークョンを調べてみてもショップの出品が多く、価格も決して安くない。むしろ、近くのショップの方が発送費がない分安い場合が少なくないのである。
それでも行きたくなってしまうのは、「いいものが安く手に入る」という期待があるからにほかならない。最近、定評のあるオークションは写真が添付されていたり、”評価”など安全策が加えられているのだが、その写真も加工されていたり、角度を変えたりして、相当その種に対する見識眼がないと見分けられるものではない。評価についても多くの人は死着など最大級の瑕疵がない限り”問題あり”としない。
よって、ネットオークションなんてものは、所詮は遊びの範疇でしかない。それより、知り合いのショップに注文してたほうが安全且つ確実だと思うが、如何だろうか?
一方、クワガタやカブト虫などの昆虫類は天然個体に価値があるようだが、爬虫類については人口繁殖個体の方が価値がある場合が多い。HPを維持している個人ブリーダーの多くは自家産の繁殖個体を販売しているので、強力な選択肢となる。
また、趣味の範疇だけに、個体も優れたものが少なくない。ちなみに、私がリンクしている販売系ページは信頼できると思うがどうだろうか?
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