3月01日(その3)出撃準備(エンセナーダ→サントトーマス)

*** '98年3月1日 晴れ ***
  のつづき その3「出撃準備(エンセナーダ→サントトーマス)」

再び睡魔に襲われうとうとする。
エンセナーダの町は人通りが多く、ごみごみしていたように
感じられたが、半分寝ぼけていたので記憶が定かではない。

*主宰の注釈
  Ensenadaで合ってるよ。
  Tijuanaと同様に,ツーリストカード無し(3日間以内)でも
  来られる場所だから,アメリカ人観光客が多く人通りが多い。
  街の規模としては小さい方かな。

主宰と永原さんから旅の予定を変更することを聞いた。
ラパスまでバックロードを堪能するとなると日程的にきついし
レンタカーは1日100マイル以上走ると1マイルに付き25¢課金されるらしい。
#必殺のメーターケーブル外しも試みるが、
 スピードメーターケーブルが見当たらなかった(^^;

* 主宰の注釈
  え?  レンタカーに魔法をかけると永原さんは
  言っていたけど・・・・。(^^;


ラパスに行けないのは残念だが、
エルロサリオ、ゲレロネグロの街に車を置いてバイクでバックロードを廻ることにする。

今日はエルロザリオに宿泊することになった。
そこまでは車で移動のはずであった。
せっかくのバハへ来たのだし、600のビックシングルに
乗るのも初めてなので慣らしを兼ねて
車の後ろを金魚のフン状態で走ればいいやと思い
「バイクで走りたい」
と僕がいう。

サントトーマスという集落から太平洋側へ永原さんお薦めの
バックロードがあるという。
永原さんからAAAのバハカリフォルニアのロードマップをもらう。
これが結構詳しくてよいとのこと。
ロードマップを見てみると全長約150kmの海沿いの道である。
サントトーマスから半島の北西部の海岸線沿いに進み
カマルという村までのバックロードを行けるところまで行くことにする。

昼過ぎにヘッドライトのついているXR600で僕だけバックロードを走ることになる。
#あとで主宰に聞いたら4時近かったらしい。
 主宰はヘッドライトがないので行かなかった

* 主宰の注釈
  だって,国境を越えたのが昼過ぎでっせ旦那。
  Tijuanaから Santo Tomasまで 130Kmもあるのに
  1時間では着きませんって。(^^;;;

サントトーマスの村のGS脇に車を止めた。
バイクを車から降ろして準備していると、トラックに乗った一家がUターンしてきた。
おっちゃんがしゃべりかけてくる。
何の話をしたのか判らないが、しきりに日本のバイクや車のメーカーが出てくる。

ふと、おっちゃんの車を見るとダットサンだったか
ハイラックスだったか覚えていないが、年期がかなり入った日本車だった。
ドアをバンバンとたたいて親指を立てたところを見ると調子がいいらしい。

トラックに乗った一家が去った後に、自転車に乗った地元の少年達が通りかかった。
そのうちの一人が興味があるらしく、残って僕らの作業を見守っていた。

XR600のエンジンを掛ける、がすんなりとかかってくれない。
主宰、永原さん、僕の3人掛りで奮闘し、なんとかかかった。
こつがまだ掴めないので苦労する。
絶対にエンストしたくないな(^^;

XR600Rには、ライトが付いていたが配線が結線されていないことに気付いた。
ライトカウルの裏側には、レギュレータがボルト留めしてある。
フレーム側からも配線が2本来ている。

XRは交流制御されているはずだから...
と頭で考えながら、結線していく。
合わないぎぼしは、ビニールテープを巻付けて接続。
ああ〜、振動に弱そう...

付いた!ヘッドランプはついた。
しかし、テールランプがつかない。
まあ、車検のない国だからいいかぁ。
暗くならないうちに帰ってくればいいのだし...

他にはスピードメーター(マイル表示)とトリップメーターが付いていた。
メーターには照明がないので、夜間は明るいところで止まって
トリップの確認をするしかないな〜

>>>主宰との雑談<<<
犀 え!? それは無理がありますぜ旦那。
   私がこの日走らなかったのは,XRにヘッドライトが無い
   ことと,時刻が 16:00過ぎだったと言うことの他に
   町に殆ど街灯が無いことに気がついたから。
   いやはや,改めて”ビックリ轟天”
龍 う〜んバックロードでは無理でしたが、国道1号線はサンキンティンまで
  飯が食えるような集落には結構街灯が有りました。(結果論)
犀 それは云えてます。
   こういう街には必ず雑貨屋があって,TECATEの看板が街灯の
   代わりになっている。(^^;
   San Vicenteで尾屋形を待ったいた時(来なかったけど),
   雑貨屋の前でメキシコ人が喧嘩をしているのを見た。
   #こども喧嘩(殴り合い)みたいで面白かった。(^^)
龍 集落と集落の間には街灯がありませんでしたが.....(^^;
犀  それが,10Km〜20Kmじゃないからねぇ。(^^;
   街から 10Km近く離れた場所で,(現地の?)子供がヒッチ
    ハイクしていたのには驚いたぞよ。(*o*)
    19:00過ぎくらいだったかなぁ・・・次の街まで20Km強。
   最長は,Los Angelesへの分岐から Gurrrero Negroまでの
   約 130Km街灯無し(と云うより消えていた?)。(--;
   走ったのが深夜だったからねぇ・・・・・(爆)
龍 でもメーターを見たいときって、決まって街灯の無いときなんだな
犀  給油したいときにガソリンスタンドが無い。
  *マーフィーの法則。(ぼそ)
>>>ここまで<<<

ガソリンは取り廻しを考えハーフタンクで出撃することにした。
#これが後に仇となる。

準備が整い、いざ出発!
バックロードの入り口まで、ここから2マイル以内にある。
トリップを0にリセットした。

主宰、永原さんに合図をする。
見守っていた少年に親指を立て別れの挨拶をした。