3月01日(その5)川渡り  (サンイシドロ川→セロサロ)

*** '98年3月1日 晴れ ***
  のつづき その5「川渡り(サンイシドロ川→セロサロ)」

地図では川を渡る道があるが、橋がない。
川幅は約50mほどある。川の水量は多く濁っていた。
しばらく橋を探して走り廻ったが見あたらない。
上流のほう5マイルまで探しに行ったが橋らしきものはやはりなかった。

やっとのことで道端に道路標識らしきものを見つけた。
地図で川の向こう岸にある「RVPARK」は川のほうへ矢印が向いている。
でも、その方角に橋はないんだけど...

取り敢えず矢印に沿って行ってみると
川を目前にして数台の車が立往生していた。
濁った水が流れていく。水深が判らない。
僕はスタンディングポジションを取り様子見する。

そこへ後ろから荷台に子供を沢山乗せた地元のトラックが来て、
川の中へ入っていきバシャバシャと渡り出した。
濁っていたので判らなかったが、川は浅いようである。
僕は少し距離を置いて後に続いた。
なるほど川はそんなに深くはないが、が砂地なのでハンドルを取られないように
また、後輪をスリップさせないように慎重に川を渡った。
#乾燥地帯なので川に水が無い時のほうが多いようだ。

無事に川を渡ると海沿いの道はまだまだ続いている。
最近、雨が降ったのか道がぬたぬたになっていた。
しかもトラクターの轍がある。
こんなところでマディランするとは思っていなかった。
はね上げた泥で、バイクと自分が汚れていく....

だんだんと流水溝がひどくなる。
迂回路を探しながら進むことが多い。
道が決壊し、難所と化した坂をXR600で駆け抜ける。
特にスタックすることもなく走破してしまうXR600が頼もしい。

日没が迫ってきた。
バックロードはまだまだ続くが道が崩壊していたりして
XRの堤灯ライトでは心もとない。
しかも、後付けのようでライトカウルの裏側にレギュレート・レクチファイヤが
ビス止めされている。
そのコネクター付近からリークし始め、バイクの振動でライトが明るくなったり
暗くなったりする。

不安要素が多いので、残念だがここでバックロードに別れを告げ
国道に出て永原さんと主宰が待つエルロサオへ向かうことにする。