第9回 群馬TRレポート '00.08.5〜6 
 

執筆:Mad86 加筆:りゅう

平成12年8月5日(土)、群馬県は藤岡市近郊にて山本ケンヂ氏主催の
コマ図ラリーが開催され、このホームページ管理人をつとめるりゅうさんと、
モトコンポの部屋の常連さんであるBOM氏が参加した時の模様です。



 

8月4日(金) 華麗なる門出?!

出発は前日の夜、8月4日(金)の夜・・・のハズでした。
千葉のA地点に23:00集合のハズが時間になっても誰も来ず。
うぅ〜む、さすが・・・・などと感心しているとなんと!!
千葉の女王様、まぐろ様とトロさんがお見送りに来て下さいました!!感激!!

順調なのはココまで。流石は千葉の集まり一筋縄では行きません。
まずは今回の言い出しっぺ、りゅうさんがセッティング中にモトコンポのマフラーで
足に根性焼きを作る重傷。
実はセッティング中じゃなかったんだよね(^^;
一応走れる状態になったので、郵便局へ軍資金を下ろしに行ったとき
バイクの横に立って持ち上げるように移動させたんだ。。。
そのとき、左足元から「ジュー。。。」って鈍〜い音がしたんだ。
暑かったのでTシャツに短パンといういでたちでバイクの整備をしていて
そのままの格好で来ちゃったものだからスネがもろにマフラーの
プロテクターに当ってたんだよね〜(T-T)
お金を下ろすと急いで帰ってアイシングしたんだけど。。。。
取りあえず睡眠を取っておかないと体力的に厳しくなるので冷やしたまま
寝たんだけど起きたら水ぶくれ状態になってました(4×7cm)

続いてBOM氏のパジェロが出発直前になってバッテリー上がりと判明。
出発直前まで車両整備をしていたらしんだけど、パジェロのヘッドランプと
フォグランプを作業灯の代わりにエンジンも掛けずに使っていたんだって。。。(^^;

今回のラリーは出発前日からリタイヤという危機にさらされたのでした!!
危うし!!千葉の闘う者達!!

しかしこの危機はヤケドの治療セットを持って来たまぐろ様の機転と、
その節はどうも。。。前回もまぐろさんととろさんに助けられた記憶が。。。。f(^^;

夜中に突然電話で呼び出されたにもかかわらずブースターケーブルを握って駆けつけて
来てくれた、いけさんの尽力によって何とか切り抜けたのであった。
いや〜エンジンが掛かった後もBOMさんの車両に人が載らないことが判明して
再びA地点まで送っていただきありがとうございましたm(。。)m>いけさん
#うー良かった良かった。

すっかり遅れて日は変わり、ラリー当日の8月5日(土)1:00出発。
出発前に一日なんにも食べてなかったおいらにMAD君の愛のおかずを頂いた。
翌朝の朝ご飯のおかずだったらしいのだが、腹も減ってたし日付も変わったしということで
自販機のおにぎりと一緒に頂いちゃいました。御馳走様>MAD君
一行は住み慣れた千葉を離れ、でちゅ氏の待つ群馬県へと旅立つのであった。。。
 

途中で今回のサポーター兼レポーター兼ゴハン係りの自分が道に迷うのだが、
紙面の都合で省かせていただきます。誠に残念でなりません。
いや〜っ、首都高を使って埼玉線経由で外環に乗る予定だったのに
MAD君ったら常盤道へ。。。無線で何度も叫んだのにね(^^;
爆音マフラーのおかげできこえんかったらしいですわ(笑)
まあ、途中で落ち合うSAも決めていたことだしダイジョブでしょう。
#ばらしちゃた。。。(^^;
 
 

8月5日 群馬到着!!(ラリー当日)

外環をゆっくりと流していると三郷から乗ったMAD君がやっと追いついてきました。
関越に乗ってから2つ目のSAで待ち合わせ。
おいらは小腹が空いていたので早速チャージ!
メニューに味噌カツ丼があるのを発見したのでそれを食べた。
#千葉では玉子でとじたカツ丼が圧倒的に多い。
#京葉自動車道上り習志野PAではソースカツ丼を食すことが出来たが

関越自動車道を降り、でちゅ氏とB地点で無事合流。
コンビニでお買い物をすませた後、でちゅ氏のお住まいに到着。
このとき既に時間は4:30、ラリーの集合時間は7:00なのに・・・・
一同1時間の仮眠を取り出発。


さて、ラリーの集合場所兼スタート地点に到着してみると、すでに沢山の
参加者が集まっておりました。

 
これから起きることも知らず、余裕を見せる2人。
あたしゃ、エネルギーの補充にスタミナドリンクを飲んでたんですよ〜
だってこの先何があるか判らないじゃない〜!?
#実際あるから怖いんだなぁ(--;

まずは主催者である山本ケンヂ氏のご挨拶、朝礼、車検です。


写真は受付の様子ですが手前で宮田氏によるタイヤ交換の
デモンストレーション(?!)が行われていました。。。。


りゅうさんのモトコンポ改、ライブモトコ-ZXは楽々にパス。


続いてBOM氏のゴリラ改は・・・・ホーンが鳴らなくて痛恨のボツ!!
今度は出走直前リタイヤか!!
 


焦りまくるBOM氏!!ともかく鳴り物を探してコンビニに走る自分!!
しかし、この故障は配線ミスが発覚してすぐに修理完了を迎えるのであった。
今日2回目の良かった良かった。
ホーンの配線が違ってたんですよ。
カスタムのゴリラだからハーネスとスイッチが同一年代のものじゃなくて。。。
同じホンダ製のものだったので色を頼りにラインを辿っていくとホーンの電源がどこからも
取っていないことが判明!
ちょいちょいと配線をつなぎ直すとホーンは鳴った!
しかしBOMさん音色が気に入らないと音色の調整をはじめた。。。。
#時間押してるのに車検を通ってからにしなさい(笑)
#車検終わってからやること沢山あるんだから。。。


気を取り直して再車検に合格して書類を受け取り、出走準備を進めます。

これは車検に合格するともらえるラリー参加の証明にもなるステッカーです。
群馬TR事務局のお手製のステッカーでゼッケン番号も小さくプリントされています。


さてココで今回の目玉。走行中快適にコマ図を見るための秘密兵器です。
2輪のラリーでは常識である?!マップケース(BOMさん製)です。
ハードなラリーではないのでお弁当箱で作るのがポピュラーです。
BOMさんは手頃な価格と大きさのビデオケースを使用したそうです。
おいらは群馬TR専用にA5サイズのマップを巻けるようなタッパーを使いました。
費用も1000円弱のちゃちな作りですがきちんと機能するからいいんです(^-^)


コマ図に道筋を記入し・・・・
事前に進行方向や注意事項をマーカーで塗っておくとミスが少なくなるんですよ。
クルマのラリーにはナビゲーターがいますけど2輪はライダーがやらないといけないでしょ?
 

 
縦一列になるように切り、順番にテープで止めて巻き取っていきます。

 
箱に収めて完成図!!コレをバイクの見やすい位置に取り付ければOK!!

 
中にはこんなに本格的なモノを作成してくる人も居ます、重要なモノなんですね。
アルミ溶接でボックスを作り、地図の巻き取りは電動になっていました。
ちなみに右側の写真のマップケースの上に付いている赤い箱はICOという
2輪のラリーコンピューターです。
とはいっても、スピードやトリップメーターとなるもので車のラリコンとはかなり違いますが。。。
手元で機能切替やリセットが出来るのがうりです。
サイクルコンピュータでも代用できます。安いですし、利用者も多いです。<サイクルコンピューター
 


出発直前にライダースミーティングがあります。
コマ図と今回のルール説明を受けます。
 

 
真剣に聞く2人。
なんてったってルールが難しい。
従来の3カ所のチェックポイントの他に、
今回は新ルールとして解答用紙に添付している写真がコース上の何処で
撮影されたモノなのかも回答しなければならない!


#こ〜んな感じ。しかも写真は順不同。

どしぇ〜!!ただ速く走るだけじゃあダメなんですねえ。

ミーティングが終わると、出走1番の方からスタート。
以後3分間隔で次々とスタートしていきます。
 

 
りゅうさんが8番手、BOM氏が9番手のスタートでした。

と・・・自分のレポートはココで一時中断です。
神風号で行った自分はこの後の林道走行は追いきれず、主催者に第一チェック
ポイントを教えて貰って一直線に向かったハズが道を間違え、何とか辿り着いた
時には既に2人は通過した後でした。(追いきれない!!)

ちゅうワケでココから先のレポートは実際に走ったりゅうさんにタッチします。
夜呂死苦。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜りゅうのレポート〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜い。こちらエントラントのりゅうです。
スタートしてからBOMさんとランデブーで第1チェックポイントへ向かいます。
あっ、信号待をしていると目の前の交差点をMAD君とでちゅ氏の車が通過していきました。
こちらの存在には気がついていない模様です.
スタッフにショートカットコースを聞いてチェックポイントに先回りするようですが、
こちらはオンコースを辿ることにします。

第一チェックポイントに着きました。
スタッフの中島さんがいます。あれれ〜MAD君たちがみあたりません。
「上り下りのバス停に留まる本数は?」に答えるべく本数を数えます。
おわって解答用紙に書き込みます。
でも、うちのサポーターはまだ見えません(^^;
時間がもったいないので先に急ぐことにしました。

舗装路から林道へ入ったころからモトコンポに異変が起こり出しました。
エンジンが吹けなくなり坂道を登りません(T-T)
舗装路では絶好調だったのに。。。。

取り敢えず道端に寄せて怪しいト思われるキャブをばらしてみます。
後続に続々と抜かれていきます。。。
しかし、キャブは詰まっていませんでした。
ん〜キャブをばらしては組んでエンジンを掛け。。。
を繰り返しとうとうスイーパーのスタッフに見守られることになりました。

しばし考えることジェットニードルの位置に問題があることに気づきました。
よし、これで大丈夫だ〜エンジンも回るし。。。。
しかし、幸運はおとづれなかった。。。

しばらくは快調に進んだもののミスコースをしてBOMさんと一休み。
目の前をスイーパーが我々に気づかず通りすぎていく。。。。

再びトラブルに見まわれたのはスーパー林道の上りに入ってからだ。
クラッチミートはするもののパワーバンドよりはるか下でつながるようである。
これ以上の競技続行はオフィシャルに時間が掛かるので迷惑が掛かると思い、リタイヤを決意。
今年はKOFからリタイヤ続きだなぁ。。。

取り敢えず林道の頂上まで バイクを押すけど重いこと重いこと(T-T)
BOMさんにも手伝ってもらい後ろから押してもらうがすぐに息が切れる。。。

やっとの思い舗装路にでるが、そこは携帯電話の圏外(T-T)
BOMさんと協議した結果、BOMさんにはここから単独で進んでもらい
次のチェックポイントにスタッフが居たら連絡してもらうことにした。

舗装路になってからしばらくはエンジンが回ったので行けるところまで
行く事にした。
BOMさんの後ろを途中まで追いかけていくが上りになりパワーバンドから外れると
もう再発進ができない。
クラッチがいかれたか?!

携帯を見るとたまたまアンテナが立っている!
ラッキー!本部に電話してリタイヤを宣言し回収に来ていただく事になった。
取り敢えず一安心(^^;

ピックアップポイントまでモトコンポを移動する。
怪しい雨雲が落雷と共にやってくるがまだふらいないでいる。
主催者の山本ケンヂ氏の雨男ぶりは有名で群馬TRの8割方雨が降っている。
初めて出場したときも激しい雨に見舞われた記憶がある。

なんでパワーバンドから外れるんだろう???
迎えがくるまでに駆動系をばらしてみることにした。
ああっ、クラッチが焼けてる!
坂道が多いのでクラッチインが高めの回転数となる強化クラッチを入れたのが
敗因か??いやいやクラッチインが高けりゃパワーバンドに入るはず。。。

去年はもっと登坂角度のきつい林道も苦も無く登ったのに。。。
前回と違う点は〜ボアアップして、ハイギア入れたぐらい。。。
あっ、ハイギアが原因だ!
オフ車だったらハイギヤードにしたばいくで1速でなんとか上るところを
3速全開にしてたようなもんだ!
それならクラッチの焼けたのも納得できる。。。
ラリー用には1次減速比を下げなきゃ。。。
ボアアップしてあるけどハイギアとのバランスがとれてなかったんだ。

理由がわかったところでクランクケースを閉じた。
しばらくして回収車がきた。
宮田氏のトランポにモトコを乗せてスターと地点へと向かう。

途中で本部に連絡を入れようと試みたが携帯の圏外でアンテナが立ったのは
市街地に入ってからであった(--;
かくしておいらの群馬TRは幕を閉じた。。。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜あい、ありがとう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

はい、レポートはMAD86に戻ります。
ゴール地点(スタート地点と同じ)で待っていると次々と競技車両が戻ってきます。

 
我らがりゅうさんも、にこやかに手を振りながら帰ってきました。
しかし出発したときとは乗り物が違いますねえ・・・・・
あらかじめ聞いては居ましたが、林道の途中でマシントラブルを起こし、リタイヤしたそうな。
まあ、無事に帰って来れて良かった良かった。

競技が終了してくつろぐ参加者達。長く苦しい闘いは終わった・・・・
おやおやおや???
んー??BOM氏の姿がありませんねえ。
携帯電話にも連絡がとれず、主催の方にも連絡が入っていない様子。はて??
予想するに、何かトラブルに見舞われ携帯圏外の所で身動きがとれなくなって
居るのでは??それとも・・・・・災厄の事態が頭をよぎる。

すばやく回収部隊を編成し、回収に向かうりゅうさんとMAD86。
アクティを走らせつつBOM氏の携帯に呼びかけを続ける。

20分ほど走るとBOM氏と携帯が繋がる。
タイヤがパンクして、やはり身動きが取れなくなっているとの事。
コマ図と地図でだいたいの場所を確認し、急行する。
ココで大雨+大雷。

うお〜!!山の雨と雷は想像を絶する!!
まったく、写真を撮るゆとりもありゃあしない!!
前は見えないし、一見水たまりのようでもアクティに浸水してくるほどの水深。
雷も激しい!!昼間のように明るくなったかと思うと腹の底から響きわたる
轟音!!早くBOM氏を回収しないと〜っ!!と焦る2人。
#ねっ、ケンヂ氏って雨男だったでしょ?(笑)

辺りが薄暗くなって来る中、地図を見ながら右往左往しているとパンク修理を終えた
BOM氏のゴリラとばったり行き会いました。
土砂降りの中、回収しようかと思いましたが『このまま完走だけでもしたい』という
BOM氏の男のロマンに感動し、アクティで先導。
 

ところが次の信号で『やっぱり乗せて〜』と泣きついてきたのでした。
顔に当たる雨粒が痛いらしいです。しょうがないな〜のび太くんは。
まじ痛いっすよ。これは経験した者じゃないとわからない(^^;
走行していると雨粒じゃなくて小石が降ってくるみたいなんだもの。。。
カッパの上からでもメチャ痛いです。。。。

 
なんとかゴールに到着し撤収準備を進める。
バイクに乗っている時間よりも修理や押している時間のほうが長かったので
体力の消耗が激しかったので表彰式も辞退してしまいました。。。。
主催者を探すが見当たらず、ほっかむり氏らに言付けを頼み撤収したのでした。
ああ〜群馬までバイクを押しに来たようなものだ。。。
敗因もわかったのでBOM氏とリベンジを誓い、後にしたのであった。
#というわけで次回もまた凝りもせずモトコででますのでヨロシク(^^;>ケンヂ氏
 

主催にご挨拶もソコソコになってしまいましたが、でちゅさんのお家に這々の体で
帰着したのでした。お2人ともお疲れさまでした。

あー、面白かった。
最後に、宿泊場所からキャンプの場所まで提供して下さった群馬の主、でちゅさんに
お礼を申し上げたいと思います。有り難う御座いました。
出発のお見送りから最後に合流したトロさんまぐろ様もありがとう!!
いけさんもね。

                              おしまい。



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