驚愕不定期連載!

ひかるくん(仮名)のすいそうがく的人生劇場

 

 

「ひかるくん、とらんぺっと、って楽器をふいてみない?」

昭和55年、ある日の放課後。

千葉県の片田舎、旭市の豊畑小学校という田園に囲まれたそれはそれは平和な学校で

オッパイがボイン(死語)なK先生が、僕と友達4人を音楽室に呼んだことから僕の「すいそうがくな」人生物語が

始まります。

音楽室には”天国と地獄”でナントカコンクール”金賞”のパネル。

をを!僕の学校は輝かしい成績に満たされた名門校だったのね!よ〜し僕もガンバルぞ!

・・・・・・

いざ練習が始まって周りを見渡すと、オルガンやアコーディオン、ピアニカやオカリナなど

練習してるコたちもたくさんいて、

しゃしんとナンカちがう・・・

ズイブン後になって気が付いたんだけど

パネルの日付は昭和47年。指揮者の先生の名前もチガウ・・・

そう。いつのまにか僕の小学校の音楽部は”器楽部”に化けていたのだァ。

 

それでも僕のとらんぺっとの練習は始まります。

「ドの音はなにも押さないでくちびるでブ〜〜って吹くんだよ。」

先輩がおしえてくれますが基礎もへったくれもありません。

でもとりあえず

ボェ〜〜

なんとなくドの音が鳴りました。

「じゃあ、レの音は人さし指と薬指を押さえて・・・」

ベェ〜〜

「ミの音は人さし指と中指を押さえて・・・」

ビェ〜〜

ほかの男の子たちがせいぜいソの音ぐらいで苦しんでいるのを尻目に

なんと!とりあえず上のドまでいきなり吹けてしまったのだ!

ひょっとして僕って天才!?

しかし、このしばらくして後起こるちょっとした悲劇に、ひかるくんは愕然とするのであった。!?

’99.9.11


 名門(?)豊畑小学校器楽部には、いっぱしに朝練があります。

それもロングトーンばっかし。

ボェ〜〜(が十数人。スゴイ)。ご近所の皆さんごめんなさい。

そんな日々が続いたある日、ひかるくんは初めて楽譜に出会いました。

”こんにちわトランペット”です。

それはそれは楽しくて、夕方の練習は毎日一生懸命練習しました。

そして”こんにちわトランペット”を誰よりも上手に吹けるようになったのです。

ところが・・・

地区の音楽会の発表があと二ヶ月という頃のある日

またもオッパイがボインなK先生がひかるくんと友達のYくんを音楽室に呼んでこう言いました。

「きみたちに”ゆーほにうむ”っていうデッカイ楽器を吹かせてあげよう!」

要するにコンバートでした。

ガビ〜ン。セッカクとらんぺっとが楽しくなってきたのに・・・・

それに”ゆーほにうむ”ってなんだ?聞いたこともない楽器だぞ?!

さらに僕とYくんは”ゆーほにうむ”を初めて見て驚いた。

デカイ・・・!

それもそのはず、僕の身長は、体育で「前へならえ」するときに一人だけ両手を腰に置いてしまう

恥ずかしいポジションの瀬戸際だったので、チューバぐらいにデカく見えたのでした。

この時一緒に”ゆーほにうむ”を始めたYくんとは、その後も

音楽の苦楽を共にすることになろうとは思いませんでしたが。

’99.9.15

 


”ゆーほにうむ”は楽しい楽器でした!
なにしろトランペットは息を吐くことすらとっても苦しいのに
”ゆーほにうむ”は素直に”音”になったのです。

ボェ〜〜

・・・

そのうち

ボ〜〜

お、、、ナントナクそれっぽい音!

トランペットと同じ指使いでピストンを押してみる。

・・・

ぶぉ
ド〜ぶぇレ〜ぶぃミ〜ぶぃぃファ〜ぶぉぉっソ〜

ぅおおお!やっぱりぼくって天才!?

・・・

近くでソ〜ラ〜シ〜ド〜レ〜と軽やかにピアニカをかなでる女子Fさんを横目に

金ピカなデッカイ楽器を吹いているだけで

エラい気分になっているひかるくんでした。


・・・
その一年後、すごい指導者がやってきます・・・ぐぁ!

’05.3.29



 

 

Home