電信柱
1月31日(金)、南総中学校(奈良輪 雄彦校長 生徒数704名)では、総合学習の一環として一年生を対象に講演会が開催された。
 講師は青葉台在住でNPO法人『ウィズエブリワン』理事長の倉田知典さん。倉田さんは八ヶ月の未熟児で生まれたため、全面介添えを要する肢体不自由になり九歳までは寝たきりだった。その後養護学校で高等部まで過ごしたが、学校は地元ではなく、地域との交流もなかったので卒業後はひとりぼっちになってしまったという。友達が欲しくてボランティア団体に参加したが、障碍者との交流の時は盛り上がるがその後は発展せずまたひとりぼっちに。
 「友情を育てることは、福祉制度を作るよりも難しい。」と語る倉田さん。障碍をもつ人、もたない人という枠を取りはらい、互いに対等に個性ある人として尊重し、楽しみ合う友達作りを進めるためにNPO法人『ウィズエブリワン』を立ち上げた。現在は県内外の160名の会員と共に福祉やまちづくり活動に奔走している毎日という。
 講演を開いた生徒達は「本気でつき合える仲間がいますか?」と問われ、友達の大切さ、人生の大事さを改めて感じたようだった。