障碍と障害について

 今日の社会では当然のことのように、「障害者」と書いています。しかし あまり響きの良い表現ではないと思います。
 昔は「障礙者」と書いていたようです、その後当用漢字に当てはめるときに「害」を採用してしまったようです。「礙」の俗字は「碍」なのでで、障碍者という書き方は間違いではありません。

 「害」の文字はとても悪いイメージがあります。
 「碍」が「妨げ」という意味であったのに対し
 「害」は文字通り害であり、他人を害するという意味があることで、この文字を嫌う当事者のみならず多くの方が、「障碍」という文字や ひらがな で「しょうがい」と表現されています。

 これらのことから、NPOウィズエブリワンでは、「障碍」を使用しています。障碍者が決して害ではないことを、妨げ以外の何ものでもないことを、くみ取って頂けると信じています。


 このページのおわりに、松兼功さん執筆の「ショウガイ ノ チカラ」中央法規出版の書き出しのところに面白い詩がありましたので紹介します。

 

ショウガイ ノ チカラ

生涯に 障害と生まれて
生涯 ひとと渉外する

渉外に 傷害をかさねて
少艾 きぼうを生害する

生害に 象外を知って
生涯 いのちと渉外する

障害と 渉外しなくて
少艾 みらいを傷害する

生涯に 障害を知って
象外 自分と渉外する

ショウガイに ショウガイがあふれて
ときには わずらわしいけど
ショウガイ ひとに
喜怒哀楽する
ショウガイ ノ チカラ

 

全部読めましたでしょうか?
サラリとした面白い本です。