東京新聞8/4掲載 背の一面記事
チェアウォーカー宣言
障害者も いざ街へ
「車いすでも、いろんな所に行ってみたい」--障害者のこんな当たり前の欲求を応援する雑誌がある。車いす利用者を「チェアウォーカー」と命名。編集スタッフも、車いすでどこにでも取材に出かけていく。デートにショッピングにレストラン。それにギャンブル場も。その元気な活動をリポート。
「WaWaWa」の秋季号は八月の下旬発売。一冊七百八十円。大手書店で販売。定期購読などの問い合わせは。電話03-5651-0366へ。
掲載記事とスナップ写真のコメントを掲載しておきます。


本文は割愛させていただきます。
チェアウォーカー。響きのいい表現ですねぇ。

エブリワンニュース掲載予定
障害者の自立努力迷惑がる人もby照井久未雄

先日障碍者関係の研修会に参加して久しぶりに会った視力障害者の友人と帰路をともにした。
彼は戦後失明したが、「しんきゆう」師の資格を取り自立している。
帰りの地下鉄で夕方のラッシュに遭遇した。
私たちは満員の電車にのった。白い杖と股関節障害の杖に頼る私たちを見て,なぜ??こんな時間にと迷惑そうな顔をする乗客もいた。
同じJR沿線だが,行き先が違うので別々に切符を買う。私は介護がいらない「2種」の障碍者手帳だから割引はない。だが彼は介護が必要な「1種」だから割引があると思っていたのに普通料金を払っている。「なぜ?」と聞くと,介護者がいないと割引はないと答えた。そう言えば,その日の研修会で車イスの重度障害者が介護者なしで行動しようとして,駅で迷惑がられたり喫茶店や食堂などから締め出された話を聞いた。
どうやら自立しようと努力する障碍者は邪魔で迷惑だと考えている人もいるようである。

コメント
障碍者だから邪魔だ!!迷惑だ!!と言われても諦めてはいけない。また幸いといって逃げ出してもいけない。今自分達の居る社会を,自分達の努力で囲の人々が協力して頂ける、そんな社会を作り出す勇気と希望を捨てずに、つき進んで行く事、それがボランティア団体の活動かと考えるのである。 


女医さんの日記から

先日若い青年が志なかばで,こんな言葉を残して短い人生の幕を閉じた。『まさか自分がこんな病気になるとは思わなかった。こうなる事がわかっていたら,もっと別の生き方をしていたのに・・・。僕にはやりたいこと,知りたいことが山ほどあったのに・・・』
みんな生活に疲れた顔をしているけど,このうち何人が死ぬ時に『ああいい人生だった』と心の底から言えるだろう。
先日読んだ本の中にこんな言葉があった。『人は知らないこと,分からないことをたくさん抱えたまま死んでいくものだ!』「なるほど」と妙に感心していた私・・・。
いろんな事を勉強すると,世の中のことがすべて分かった偉い人間になったような気になるけど,あれも,これもと欲張ってみても一回の人生で,できることはそんなに多くはない。まあ,人それぞれに現実の中にしがらみを抱えていて,なかなか新しい一歩を踏み出しにくいこともあるだろう。
人生の終わりはいつやってくるかわからない。そして一回の人生でつかめるものにも限りがある。だったらなるべくやりたいことは今すぐにやった方がいいような気がする。

『無知は悪意よりたちがわるい』

(例)
いらない犬は保健所に渡せばいいという無知
犬はたいして苦しみはしないという無知


読売新聞5/17掲載
障害児小中学校受入促進
文部省 研究会議、来月発足
 文部省は十六日、特殊教育学校(盲、ろう、養護学校)などで行われている障害児への特殊教育を抜本的に見直すため、有識者による「二十一世紀の特殊教育の在り方に関する調査研究協力者会議」を来月上旬に発足させる方針を決めた。2000年度までに具体策をまとめる予定で
1特殊教育学校に入らなければならない子供の基準を緩和し、障害児の一般の小、中学校への受け入れを促進する。
2通常、小学校入学半年前から行われている就学指導を前倒しして行い、特殊教育を早い時期から実施することを保護者に勧める
3特殊学校教員が小、中学校の身障児学級を支援する−などが柱となる見通しだ。
 文部省はこれまで、障害児に対してはきめ細かな指導を行う必要があるとの立場から、障害児と健常児の「統合教育」に否定的だったが、より多くの障害児を小、中学校に受け入れる方針に転換することにした。


日経新聞5/11掲載
10年でバリアフリー化
運輸省 駅などに数値目標
 高齢者や身体障害者が快適に電車などを使えるようにする交通バリアフリー法が十日成立したのを受けて、運輸省は今後十年間で設備を改良する駅など施設の数値目標を固めた。駅やバスターミナルなどは、原則として乗降客数が一日五千人以上の施設を対象にする方向で、エレベーターの設置などを事業者に促す。八月をめどに決める基本方針に目標を盛り込み、事業者に協力を要請する。
 鉄道駅の場合、全国の約九千の駅のうち約二千七百ヶ所が対象となり、全利用客の九四%をカバーできる。バスは十年後をめどに、乗降口に段差がない「ノンステップバス」の割合を現在の一%から二十〜二五%に引き上げる。運輸省などは目標達成のため、JR各社や私鉄、バス会社などに協力を求める。また、鉄道事業者向けに設けている補助金制度も継続する。


東京新聞4/28掲載
車いす利用可能施設記載 バリアフリーガイド出版
船橋障害者自立生活センター
障害者用のトイレの場所や車いすで入れる施設かどうかなどを記載した「船橋市バリアフリーガイド」がこのほど、出版された。社会福祉・医療財団の助成金を受け、身体障害者の生活支援活動を展開している「船橋障害者自立生活センター」(宮尾修代表)がボランティアの協力を得て具体的なデータを集めた。二十七日には市に寄贈する。ガイドは、八十八ページ。JR船橋駅、ららぽーと周辺、津田沼、各交通機関など地域別に構成されており、銀行、飲食店のほか、郵便局などの公共機関の所在地図や写真、車いす介助、筆談、盲導犬同伴可、レンタル車いす、手話サービスなど利用可能な項目がマークで記され、わかりやすく編集されている。さらに、出入口の広さ、傾斜の角度、テーブルの高さが数値で紹介されている。店内の特徴、レジの高さ、割引など独自のサービス内容も。データは、市内在住の四十数人のボランティアが協力し、昨年夏に調査した。


日経新聞4/24掲載
身障者に対してもう少し配慮を
台湾観光地 日本のボランティア視察団評価
 障害を持つ人手も気軽に台湾旅行が出来るように。身体障害者のボランティアグループ「みんなのたび」(代表、中沢信さん=クボタ勤務)の視察団が台湾を訪問、観光地やホテル、交通機関などのバリアフリーの状況を21日から23日まで視察した。
 台北の観光地である(故蒋介石総統)記念堂などを視察、障害者用のスロープやトイレなどが整備されているかどうかを実地に見て回った。観光地の忠烈堂では斜路があっても角度が急で、障害者一人では上がれないなどの場面があり、中沢さんは「もう少し配慮してもらえれば」と評していた。
 台湾は昨年の地震以後、観光客の減少が続いているだけに、関係者は「バリアフリーが観光客増大につながれば」とグループの提案に善処して行きたい、としている。
 同グループは障害者が海外にも出やすいようにと米国やオーストラリア、韓国なども視察してきた。台湾での体験も会報やインターネットを通して公開する予定だ。


うれしい出版の宣伝:
   JTB草薙氏、「青泉社」秋吉氏のお陰で、勝矢光信著処女作、日本経済新聞 社刊「車イスといっしょに旅に出よう!」が完成した。4月20日、全国の書店 に並ぶ。これまで何度も出版の誘いはあったが、具体化されなかった。今回も、 内容が特殊なだけに、出版には至らないのではないかと思っていたが、秋吉さんの粘り強い御努力で、遂に完成した。とてもおもしろい内容になっている。一生に1冊出すのが、目標であったので、今回は、その願いが実現した。地球の貴重な資源を活用させてもらうのだから、「役立つ本にしたい」というのが、一番の願いであった。寝たきりになっても、役立つ「旅の本」となった。その点では、良かったなあと思っている。(1600円+消費税)読書の好きな方、元気のほしい方、御小遣いがある方、将来障害を負っても旅行に行きたいと思っている方、障害と闘っている方、旅行介助をする方などに、よんでいただきたい。


日経新聞2000.3.2
障害者だって個性さまざま
乙武さん、英訳本で会見
 先天性四肢切断という障害の日常を書いた乙武洋匡さん(23)のベストセラー「五体不満足」の英訳本がこのほど出版され、乙武さんが、一日、東京・有楽町の外国人記者クラブで会見した。外国人記者ら約二百人が詰め掛け「本をだそうと思ったきっかけは」「日本ではなぜ車いすの人を街で見かけないのか」などの質問が相次いだ。
 乙武さんは「障害者はまじめで控えめで頑張っているというイメージがあったが、不まじめで出しゃばりで頑張っていない人もいるんだということを伝えようと思った」とユーモアを交えながら答えていた。障害者の現状については「車いすはまだ特別な目で見られているので家の中にいる人が多い」などと説明した。


日経産業新聞 2000.2.9
障害者らへの対応 乗務員にマニュアル
神奈川県タクシー協会
 社団法人神奈川県タクシー協会はタクシー乗務員用に「バリアフリー行動マニュアル」を作成した。同マニュアルは移動に制約がある身障者や高齢者などにとってタクシーが「バリアフリーの移動手段」として重要であることを強調。そのうえで乗降時の援助の仕方ややコミュニケーションの取り方、車椅子の扱い方などを、図入りで分かりやすく説明している。マニュアルは二万五千部を作成、県内の法人タクシー乗務員全員に配布して教育や各種講習会で役立てる。今後は同様のビデオも作る方針だ。

どれだけ当事者の意見が採り入れられているか気になります。