これは、1999年度上期の要望書に対する、市側の回答集です。原文そのままです。

平成11年11月19日
障碍者等福祉向上に関する要望書について(回答)

晩秋の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
日ごろ、市行政にご協力いただきまして、誠にありがとうございます。
また、回答が大変遅くなりましたことを深くお詫び申し上げます。
さて、平成11年7月1日付で要望のありましたことについて、次のとおりお答えいたします。


※ 障碍者の自立生活について(最重要 要望)
1. 全面介助を要するものも含めた重度障碍者自立生活支援センターの設置(設立)をして欲しい。

回答
 重度障害者自立生活支援センターの設置につきましては、身体に重度の障害をお持ちの方の自立生活に関する需要動向の把握に努め、今後、調査研究を進めてまいります


4. 市等の障碍者自立生活に関する情報収集をし、市民等に対し情報提供して欲しい。

回答
他市等の障害者自立生活に関する情報等の提供につきましては、地区保健福祉センター等を活用し、情報等を市民の皆様に提供してまいります。
また、身体に障害をお持ちの方に対する正しい理解と認識が深まるよう、市の広報紙等各種媒体を活用し、積極的な広報活動や啓発に努めます。


2. 全身性障碍者介護人派遣事業を設置して欲しい。
3. 休日、夜間対応も含めた短期ホームヘルパー派遣の設置をして欲しい。
5. 障碍者基本計画の具体的推進を図る上で 及びそれに関係のある全ての市福祉事業(市・法人等が運営するもの)の中へ、エブリワン会員(重度障碍者等)並びに市内在住の在宅重度障碍者(全面介助の必要なもの・市内及び近隣市町村の身障者療護施設等の入所者なども含む)数人を参画させて欲しい。
それと共に参画された重度障碍者の身分に置いては、在宅等勤務の雇用を確保して欲しい(全面介助の必要な者においては、出張等の移送及び出張先での介助について、家族・保護者以外の介助者・ボランティア等の設置を)
8. 障碍者理解の推進を図るため、市及び市が関係している全ての民間団体、医療・福祉関連団体等が主催する講演会等、また、市内の小・中・高校・専門学校・大学等における医療・福祉関連授業の中で、重度障碍者自身の日常生活体験談等の話す場(講師等として)を設けて頂くよう、市が各団体・学校等へ要望して欲しい。講師等活動においては、エブリワン会員(重度障碍者等)並びに市内在住の在宅重度障碍者(全面介助の必要なもの・市内および近隣市町村の身障者療護施設等の入所者も含む)数人を招いて欲しい。それと共に招かれた重度障碍者の身分においては、非常勤等の雇用を確保して頂くよう市から要望して欲しい。(全面介助の必要な者においては、出張等の移送および出張先での介助について、家族・保護者以外の介助者・ボランティア等の設置を)

回答 2.・3.・5.・8.の回答
これらの回答にかかわる福祉事業の推進につきましては、障害者基本計画の事業の進捗状況などを障害者団体の代表者が参画されている懇話会等の機会を捉えて情報提供し、ご意見、ご提言を施策展開に反映させるよう努めてまいります。


6. 市保健福祉懇話会委員の中で、自力移動の困難な全面介助を要する障碍者に対し、委員活動において、家族・保護者以外の介助者・ボランティアの確保をして欲しい。

回答
市保健福祉懇話会の委員活動における、家族・保護者以外の介助者の確保につきましては、ボランティア団体等と連携を図りながら、ボランティアの育成指導に努めてまいります。
なお、送迎につきましては、市原市社会福祉協議会が実施しております、送迎ボランティア制度の活用をお願いいたします。


7. 市が主催のハンディキャップ体験(市民向けと職員研修を含む)・介護講習会等に重度等障碍者講師を招いてほしい。(講師の身分に置いては非常勤等の雇用確保を)

回答
市民向けのハンディキャップ体験では、身体に障害をお持ちの方を講師として依頼している例もございますが、身体に重度の障害をお持ちの方につきましては、今後、講習の内容に応じて検討してまいります。
なお、市の職員研修の中での「ハンディキャップ体験」への講師依頼についても検討してまいります。


9. 学校教育において2002年から学習指導要領が施行されます。「ゆとりの時間・総合学科」が行われるということですが、その時間に重度等障碍者講師を招いての福祉教育を実践して欲しい(講師の身分においては非常勤等の雇用確保を)

回答
福祉教育の実践につきましては、現在、各学校で様々な活動で福祉に目を向けた体験活動を実施しております。道徳、特別活動、クラブ活動などを通して、様々な立場の方々を交えながら、他人を思いやる気持ちや共に生きていくという考え方などの育成にあたるとともに、養護学校や福祉施設を学区内に持つ学校では、現在でも身体障害をお持ちの方を講師として招いての交流活動を実施しております。
なお、身体に重度の障害をお持ちの方を講師として招くことにつきましては、今後交流活動の内容に応じて検討してまいります。


10. ホームヘルパーに関して、土・日・祝日・24時間体制の実施もして欲しい。また個々の障碍者の障碍の程度と生活環境の状況にて、固定化せず(時間・月日の回数及び制限をなくし自由に)必要に応じていつでも気軽に受けられるようにして欲しい。

回答
 ヘルパーの派遣につきましては、新たに始まる介護保険制度との整合を図りながら障害者基本計画に基づくサービスの充実に努めてまいります。


11. 施設に移送させての入浴サービスについて、利用者の希望によっては家族・保護者を同伴させなくても職員等で対応できるようにして欲しい。

回答
 施設に移送させての入浴サービスにつきましては、施設への移動中における体調の異変や入浴方法等を考慮し介助者の同伴としております。
 なお、施設入浴が困難な方につきましては、訪問による入浴も実施しておりますのでご利用ください。


※ 身体障碍者療護施設について(入所者・ショートステイ利用者)
1. 入所者の基本人権を尊重した施設環境にして欲しい。
2. 日中・夜間ともに入所者1.5人に対し、1人の寮母等の介助職員を確保して欲しい。また、介助職員の男女の比率を均等にして欲しい。
3. 施設内・外で入所者のためにデイサービス等事業を設置して欲しい。(入所者の希望に応じて)
4. 施設内・外において健常者等の継続的仲間・友達作りを希望する入所者に対し、会話・外出・介助等ボランティア等を確保して欲しい。また、それに関する専門職員を施設に置いてほしい。
5. 日中または夜間のみ通所対応が可能な部屋を施設内にいくつか設置して欲しい。また、新たに日中または夜間のみ対応が可能の通所施設を建設して欲しい。

回答 1.〜5.までの回答
身体障害者療護施設の管理運営につきましては、国、県の指導のもと社会福祉法人が運営しております。これらの要望事項を社会福祉法人に対し、引き続き要望してまいります。


6. 今後建設予定の施設に関して、駅の近くで交通の便が良い街中に建設して欲しい。
7. 市内施設及び契約施設・近隣市町村施設、また市内および近隣市町村において、今後建設運営予定の施設へ対し、上記全ての施設要望項目を市から要望して欲しい。
8. 上記全ての施設要望項目を厚生省等へ市から要望して欲しい。

回答 6.〜8.までの回答
 施設の建設につきましては、地域の理解、資金等の問題で難しい面もございます。
 市といたしましては、今後、これらの事項につきまして、主旨を踏まえながら対処してまいります。


※ 障碍者の社会参加等について
1. 市などが主催で、障碍者と健常者(ボランティア等)の交流会を月1回程度実施して欲しい。
『主旨』企画運営は重度等障碍者の参画も含む。

回答
 交流会等を月1回程度実施することにつきましては、ボランティアの皆様の協力を特に必要としますので、現在のところ月1回の交流会は、大変難しい状況でございます。
 今後、交流会の開催回数については、ボランティアの関係団体等と協議してまいります。


2. 在宅重度等障碍者宅及び市内全障碍者福祉施設へ定期的に(月1回以上)、ボランティアを含めた健常者等を受け入れて欲しい。
『主旨』・福祉推進校および医療・福祉系専門学校・大学等の学生の実習先にもして欲しい(在宅重度等障碍者宅に実習することは、在宅福祉が進む中特に重要)
・在宅重度等障碍者宅にホームステイのようなものを実施

回答
 在宅重度障害者宅及び市内全障害者福祉施設へ定期的にボランティアを含めた健常者等の受け入れにつきましては、年間を通して、福祉専門学校の生徒が市内の福祉施設に実習にきております。
 実習の場所につきましては、生徒の希望となっておりますが、今後、ボランティア関係団体や学校側と連絡をとりながら、障害者宅への実習等についてお願いしてまいります。


3. 障碍者等ボランティア育成に関して介助優先の指導でなく、継続的仲間作りが出来るような、障碍者ボランティア等の育成を行っていくようにして欲しい。
『主旨』育成の中で講師等として重度等障碍者の参画を。障碍者の身分は非常勤等確保を。

回答
障害者ボランティアの育成につきましては、市原市社会福祉協議会と協力し、要望のボランティア等の育成に努めてまいります。


4. 市や他市等の障碍者の雇用状況について情報提供し、市民等に対し情報提供をして欲しい

回答
障害者雇用に関する情報につきましては、公共職業安定所等との連携を強化し、求人情報等の収集・提供は引き続き行い、職業相談体制の強化に努めてまいります。


5. 在宅重度・重複障碍者の生活現状等を把握するため、月1回自宅等へ市職員等が訪問して欲しい。また、生活現状を踏まえ今後の障碍者福祉施策に反映して欲しい。

回答
在宅重度・重複の身体に障害をお持ちの方々のご意見や生活の現状等の把握につきましては、ケースワーカーや地元民生委員の協力等により訪問調査を実施するなど努力してまいります。
また、訪問調査などにより把握した内容につきましては、今後の障害者福祉施策に反映してまいります。


6. 障碍福祉等の図書・資料館等を設置して欲しい。

回答
障害者福祉等の図書・資料館等の設置につきましては、すでに設置されている中央図書館等の活用をお願いします。
市としましても、引き続き図書の充実に努めてまいります。


7. スポーツ・創作等専門スタッフを配置し講習会等の開催(定期的に)をして欲しい。

回答
 スポーツ・創作等専門スタッフを配置し講習会等を開催することにつきましては現在、福祉会館や保健福祉センターにおいて、創作活動等の専門講師等による講習会を実施しております。
 また、研修回答を利用し、指導員の養成に勤めてまいります。


8. 市福祉会館・市原市社会福祉協議会・ボランティアセンター等の福祉施設において土曜・休日も業務して欲しい

回答
福祉会館等の福祉施設における土曜・日曜日の利用につきましては、施設需要が増加する中で、重要な事項と認識しておりますので、今後の課題として捉えてまいります。


9. 市原市社会福祉協議会事務所内にボランティア担当職員を設置して欲しい。

回答
市内の辰巳台に本年6月から市原市ボランティアセンター(市原市社会福祉協議会運営)が設置され、ボランティア担当職員が設置されております。ぜひ、ご相談ください。


10. 基礎的な介助(手話通訳も含む)方法の知識のある市職員等を、市が関係ある全施設等においてほしい。
『主旨』障碍者に対する知識・介助等に関する講習会等の開催(障碍者の参画を)

回答
基礎的な介助方法の知識がある市職員等を、全施設等に置いて欲しいとの事につきましては、市では、平成9年度以降採用の職員に、ハンディキャップ体験等を通して、身体に障害をお持ちの方への介助方法について福祉教育研修を実施しております。
なお、平成9年度以前に採用された職員につきましても、福祉教育の研修会等へ積極的に参加し、介助に関する技量等の向上に努めております。


11. 市が関係ある全ての施設に関して千葉県福祉のまちづくり条例等を参考にして欲しい。

回答
公益的施設等につきましては、『千葉県福祉のまちづくり条例』等を参考にして実施しております


12. 市等は健常者市民から、障碍者等ボランティア等の活動へ参加・協力希望の問い合わせがある場合、主に市原市社会福祉協議会へボランティア登録を進めると思われます。エブリワン等のような市民グループに対しても障碍者との関わり等を持ちたいと希望する健常者市民からの問い合わせがあった場合、市・市原市社会福祉協議会・関係団体より、エブリワン等の市民グループについて情報提供や紹介等を健常者等市民へして欲しい。
 また、広報紙等で障碍者関連の特集等を掲載する際にも、エブリワン等の市民グループについての情報や問い合わせ先等を掲載して欲しい。

回答
 身体に障害をお持ちの方へのボランティア活動の参加・協力希望につきましては、市や市原市社会福祉協議会において、エブリワン等市民グループへの紹介等を行っております。
 また、これらのグループの依頼により広報紙への掲載等につきましては、今後も行ってまいります。


13. 基礎的な介助(手話通訳も含む)方法の知識のある店員を、各スーパー・レストラン・娯楽施設等に置いて頂くよう市から要望して欲しい。
14. 各スーパー・レストラン・娯楽施設等について、千葉県福祉のまちづくり条例等を参考にし、バリアフリー化を進めて頂くよう市から要望して欲しい。

回答 13.と14.の回答
 各自業者に対し、本市としての福祉の取り組み状況をご理解いただき、さらなる整備を行なっていただけるよう広報紙等を活用し働きかけてまいります。


※ JR及び京成電鉄千原台駅について(全駅共通)
1. 基礎的な介助(手話通訳も含む)方法の知識がある駅職員を各駅(乗務員も含む)において欲しい。
2. 介添者が無く自力では電車の乗降りの困難な障碍者が、事前に最寄駅等に連絡しなくても電車を利用した場合、乗車駅舎入口〜下車駅舎出口までの介助を駅職員がして欲しい。
3. 構外に障碍者用駐車スペースを乗用車一台分以上確保して欲しい(無料化)
4. ホームと構外にエレベーターを設置して欲しい。
5. ホームと構外にエレベーターと共にエスカレーターを設置して欲しい。
6. 駅舎入口とホームに駅員呼び出し装置を設置して欲しい。
7. 階段に誘導チャイムの装置を設置して欲しい。
8. ホームと構外に障碍者トイレを設置して欲しい。
9. 改札口付近及びホームに聴覚障碍者のために発車案内表示板装置を設置して欲しい。
10. 自動券売機・みどりの窓口・カウンターについて車椅子利用者でも使用可能な高さ・奥行きに設置して欲しい
11. 自動券売機に点字を設置して欲しい。
12. みどりの窓口付近及びホームに点字時刻(または音声で知らせる装置等)表を設置して欲しい。
13. 車椅子利用者等が使用可能な自動販売機を設置して欲しい。
14. ホームと構外の点字ブロックは弱視者にも識別し易い黄色で統一して欲しい。
15. ホームと構外に車椅子利用者にも配慮した公衆電話ボックスを設置して欲しい。
16. 老朽化し利用しにくい箇所については改修して欲しい(手すり、階段等)
17. ホームと構外の手すりについては2段にして欲しい。
18. ホームと電車の間の段差、隙間の解消をして欲しい。
19. 主に視覚・車椅子障碍者のために、ホームからの転落防止のため、ホームに壁・ドアを設置して欲しい
20. ホームの傾斜を解消して欲しい。
21. 電車内の各車両に車椅子利用者が乗車できるスペースを確保して欲しい。
22. 電車内の各車両出入口に聴覚障碍者のための次停車先等の案内表示板を設置して欲しい。
23. 電車の各車両に点字ブロック(黄色に統一)を設置して欲しい
24. 電車内の各車両両出入口に誘導チャイム(またはそれに変わる物)の装置を設置して欲しい。
25. 電車内の通路及び車両と車両間の連結部分の通路幅(段差凹凸解消も含む)を、車椅子利用者でも利用できるようにして欲しい(190cm以上)
26. 電車内に障碍者トイレを設置して欲しい

※ 小湊鉄道について
1. 基礎的な介助(手話通訳者も含む)方法の知識がある駅職員を各(有人)駅(乗務員も含む)において欲しい
2. 介添者が無く自力では電車の乗降りの困難な障碍者が、事前に最寄駅等に連絡しなくても電車を利用した場合、乗車駅舎入口(ホーム)〜下車駅舎出口(ホーム)までの介助を乗務員等がして欲しい。
3. 構外に障碍者用駐車スペースを乗用車一台分以上確保して欲しい(無料化)
4. 橋上駅(ホームと構外)に車椅子利用者が使用可能な昇降機等を設置して欲しい。
5. ホームと構外に点字ブロックを設置して欲しい。
6. 有人駅舎入口とホームに駅員呼び出し装置を設置して欲しい
7. 車椅子でも出入り可能な改札口にして欲しい(1メートル以上の幅に)
8. トイレはホームと構外に車椅子利用者でも使用可能な広さ、洋式トイレを設置して欲しい。
9. 券売機・窓口・カウンターについて車椅子利用者でも使用可能な高さ・奥行きに設置して欲しい。
10. 券売機に点字を設置して欲しい。
11. 窓口付近及びホームに点字時刻表を設置して欲しい。
12. 車椅子利用者等が使用可能な自動販売機を設置して欲しい。
13. ホームと構外に車椅子利用者等にも配慮した公衆電話を設置して欲しい。
14. 老朽化し利用しにくい箇所については改修して欲しい(手すり、階段等)
15. ホームと構外の手すりについては2段にして欲しい。
16. 電車内の段差、ホームと電車の間の段差、隙間の解消をして欲しい。
17. 電車内の通路及び車両と車両間の連結部分の通路幅(段差凹凸解消も含む)を、車椅子利用者でも利用できるようにして欲しい(190cm以上)
18. 電車内に障碍者トイレを設置して欲しい。
19. 構外道路・通路の段差凹凸解消とホームの傾斜および段差凹凸を解消して欲しい。

※ 路線バスについて(各社全路線共通)
1. 基礎的な介助(手話通訳も含む)方法の知識がある乗務員をおいて欲しい。
2. バスに車椅子利用者での使用可能にリフト・ノンストップなどを設置して欲しい。
3. バス内に車椅子利用者でも乗車できるよう、スペース及び安全性の確保をして欲しい。
4. バス内に視覚障碍者のために、運賃を知らせる点字案内板(または音声で知らせる装置)などを設置して欲しい
5. バス内に聴覚障碍者のために次停車先等の案内表示板装置を設置して欲しい。
6. バス内の階段に誘導チャイムの装置を設置して欲しい。
7. バス停の時刻表に点字を設置して欲しい。
8. バス停及びその周辺の歩道等は車椅子利用者が移動しやすいスペースを確保して欲しい。また凹凸・傾斜・段差を解消して欲しい。
9. バス停にベンチを設置して欲しい。
10. 乗務員の判断でなく重度障碍者の介添者においても、運賃割引を義務付けて欲しい。

※ タクシーについて(各社共通)
1. 基礎的な介助(手話通訳も含む)方法の知識がある乗務員を置いてほしい。
2. タクシーのトランクに車椅子一台分積めるスペースを確保して欲しい。または安全に積めるような工夫をして欲しい。
3. タクシー券を廃止し、身障者・療育手帳等を乗務員へ提示することにより、半額制度及び1割引制度を同時に受けられるようにして欲しい。
4. 福祉タクシー(車椅子リフト付ワゴン)の台数を増やしてほしい。また休日運行を実施して欲しい。(利用する当日に連絡しても対応できるように)

回答 
「JR及び京成電鉄千原台駅について」「小湊鉄道について」「路線バスについて」「タクシーについて」
本市では、「障害者福祉都市宣言」のもと、身体に障害のある方がその身体的、社会的ハンディキャップを克服し、希望と生きがいのある生活が送れるようノーマライゼーションを基本に住みよいまちづくりを進めております。
この具体策の一つとして、市民の皆様からご要望の多かったJR八幡宿駅.JR五井駅東口及びJR姉ヶ崎駅東口にエスカレーターを設置し、供用を開始しております。
今回ご要望をいただきました項目のうち、鉄道事業者・バス事業者・タクシー事業者等の所管にかかわる項目につきましては、各事業者に要望書の写しを送付し、ご検討いただくよう要望しました。
今後とも、各事業者に対し、本市の福祉への取り組み状況をご理解いただき、さらなる整備を行なっていただけるよう働きかけていきます。


※ 移送等について
1. 女性介添者においても気軽に使用できる福祉カーを設置して欲しい
『主旨』 ・通常のワゴンの大きさに
・オートマチック,FM・AMラジオ、カセットデッキ、エアコン、雪道にも走行可能にチェーンを装備した車両に

回答
現在、設置してあります福祉カーを買い換える際には、女性介添者にも使いやすい車両に変更してまいります。


2. 福祉カーを休日においても貸出できるようにして欲しい。
『主旨』市原市社会福祉協議会事務所が休日に都合により開けることが出来ない場合、休日においては車両を市原市菊間福祉センターや、市原市姉崎地区保健福祉センター等へ移し、そこの事務所にて貸し出し業務を。

回答
 福祉カーの貸出につきましては、『市原市福祉カー貸付事業実施要綱』により事業を行っております。
 現行の制度の中では、福祉カーの貸出申請は7日前までとなっており、貸出し期間は、土・日曜日を含めて4日間ありますので、弾力的な利用により休日等の対応は可能と考えます。
 より利用者の利便性を高めるため、土・日曜日の当日の貸出業務につきましては、今後、十分検討してまいります。


3. 市原市福祉会館車椅子対応バス等に関して
『主旨』・市障碍者加盟団体に限らず、他障碍者等団体にも貸出を
・ 平日・休日運行(貸出)が出来るように。また宿泊行事にも対応を
・ 障碍者等の社会参加向上を図るために、専用の福祉バスを購入して欲しい
・ 各団体年2回の貸出に限らず、運行予定が無い日は貸し出しして欲しい

回答
福祉会館のリフト付バスにつきましては、デイサービスの送迎用専用バスであるため、平日の貸出及び他の障害者団体への貸出、宿泊行事への対応は残念ながら出来ません。
なお、貸出の回数につきましては、今後、十分検討してまいります。


4. 障碍者等の社会参加向上を図るために、専用の福祉バスを購入して欲しい。
『主旨』平日・休日運行(貸出)ができるように。また、宿泊行事にも対応を

回答
 研修等につきましては、市の大型バスを利用することができます。
 また、土曜・日曜日でも福祉会館のリフト付バスを利用することも可能となっておりますが、宿泊行事での利用は出来ませんので、ご理解をお願いいたします。


5. 送迎・外出ボランティア等団体を設置して欲しい。
『主旨』・平日・休日・夜間も対応を
・ 市原市社会福祉協議会、送迎ボランティアサービス事業においても、休日・夜間も対応を
・ ガイドヘルパーを設置して欲しい。

回答
 送迎・外出ボランティア等の休日・夜間の対応につきましては、ボランティアの育成等を行っております『市原市社会福祉協議会』と協議してまいります。
 ガイドヘルパーの設置につきましては、盲人ガイドヘルパー制度をすでに設置しております。
 今後もボランティアの育成等と併せて、十分検討してまいります。


6. 自動車燃料費助成事業を市においても設置して欲しい。また指定車のみならず、障碍者当事者がボランティア等の車へ乗車する場合においても、制度利用を可能にして欲しい。

回答
自動車燃料費助成制度につきましては、他市の状況等を含め検討いたしましたが、大変難しい状況です。しかし、身体に障害をお持ちの方が社会参加するためには交通手段の確保が必要なことから、福祉タクシー助成を実施しております。この助成制度の充実を図ることや福祉タクシーの利用が困難な方への対応策について、今後『障害者基本計画』に基づき検討してまいります。


7. 高速道路割引券・駐車禁止除外ステッカー制度を指定車のみならず、障碍者当事者がボランティア等の車へ乗車する場合においても、制度利用を可能にして欲しい。
8. 障碍者高速割引券を廃止し、障碍者手帳提示で割引制度が使えるようにして欲しい。

回答 7.8.について回答
 有料道路通行料金の割引券につきましては、日本道路公団・首都高速道路公団・阪神高速道路公団・本州四国連絡橋公団等の協力によりい発行しておりますので、要望事項については、公団にお伝えいたします。
 また、駐車禁止除外ステッカー制度を指定車のみならす、障害者当事者がボランティアの車等へ乗車する場合においても、制度利用を可能にして欲しいということにつきましては、市といたしましては、公安委員会に要望しましたが、現状ではボランティア等の車を含めることは、その数が膨大な数になるため大変困難との事ですので、ご理解をお願いします。


※ 歩道等について
1. 歩道の左右の傾斜及び凹凸を解消して欲しい。
2. 歩道の前後の傾斜を出来る限り12分の1にして欲しい。
5. 歩道と車道の段差を1センチ以内にして欲しい。
9. 歩道上に電柱等の障碍物を撤去して欲しい。

回答 1.2.4.9.についての回答
 歩道の切り下げ工事等につきましては、バリアフリーの歩行空間を確保するなどご要望の条件を満たすよう年次計画により施行を行っております。
 公共機関等利用度の多い箇所から、平成10年度に99箇所の改修工事を行い、平成11年度に100箇所の施行を計画しており、すでに工事を実施しております。


3. 歩道の幅を2メートル以上にして欲しい。また歩道の半分(1メートル以上)の真中に点字ブロックを設置して欲しい。(黄色に統一。老朽化し利用しにくい箇所については改修を)

回答
 計画事業として進めております歩道の整備につきましては、平成5年以降、道路構造規格を満たす2メートル以上の幅員で歩道整備を進めております。
 また、平成5年以前の道路構造規格では、歩道の幅因果。1.5メートルであったために規格未満の歩道があり、これら既存歩道の拡幅につきましては、用地の取得が困難なため、現況の中での整備を考えてまいります。
 点字ブロックの設置につきましては、ご要望どおり利用者の安全を考えて中央を目安に設置しており、弱視者のために黄色で施行しており、平成11年度に平成どおり・市役所通り(保険センター付近)を施行します。
 また、補修につきましてもご要望等により直営作業で常時行っております。


5. 排水溝の溝においては車椅子の前輪がはまらない隙間にして欲しい

回答
U字溝蓋は取っ手の穴の小さな製品に現在、取り換えているところです。
 また、グレーチング蓋につきましては、利用頻度の多い個所から溝穴を鉄板で覆う施行で実施しております。
 今後も網目の細かい蓋との併用で施行を行ってまいります。


6. 歩道に車止めポールがある場所は、1メートル以上の幅を確保して欲しい。

回答
 車止めポールの設置につきましては、車両の違法駐車や巻き込み防止を考慮し、車椅子、自転車等の通行に支障とならない間隔で設置しております。


7. 視覚障碍者のために音の鳴る信号機を設置して欲しい。
8. 車椅子利用者のために信号機に思いやり信号機を設置して欲しい。

回答 7.8.の回答
 音の鳴る信号機或いは思いやり信号機の設置等につきましては、設置主体であります千葉県に対し引き続き要望してまいります。


 回答要望書を読み終えて。(ウェブ担当者)
 
普段気がつかない点が多いなぁと言った感じがします。
 役所の人々はどれだけ知っているのでしょうか?。
 要望書を出すときには、体験会や調査した結果を具体的に場所を挙げて指摘したり、映像で示したりすると、もっとはっきりした回答、動きが見られるかもしれません。
 それとともに、市が出している様々な条例、プラン、長期の計画書などを熟読し、エブリワンの要望と照らし合わせた上で、矛盾点や不足な点を探すのも必要と思います。というのは、『その件についてはxxxx計画で実施中』のような回答が多く見受けられたためです。また、すでに行われていることへの要望は『要望書』として出すべきではないと考えます。(広報への紹介、など)
(ちなみに市原市障害者基本計画が市原の図書館にあります)

 改善すべき点が山ほど有る中で、今回はこの件に絞ってといった感じで、少しずつ、でも着々と成果が見えてくるような要望書を出すことも大事だと思います。
 文章にする難しさ、要望の出し方、言葉の使い方、考えさせられました。