エブリワンNEWS 第3号 '93Autumn

 毎日少しずつ寒くなってまいりましたね。私個人といたしましては、だんだんスキーシーズンに近づくんで嬉しい限りなんですが、そーゆーのは嫌い!って人もスポーツの秋なんですから、せめて2・3センチでも余計に体を動かしてくださいね。あ、でも学生の方は勉強の秋ですからね〜っだ。
 ではそれぞれの秋にお送りする、エブリワンニュースのはじまりはじまり〜。<編集長>

定例集会通信

恒例のサマーキャンプは残念ながら中止!そのかわり...
☆第二十七回集会・宿泊旅行(八月七日〜八日)

 エブリワンの夏のお楽しみ、サマーキャンプも今回は天候が心配とのことで、中止になってしまいました。でもせっかく予定を空けておいたのだから、どっか行かなきゃ納得いかないよおっ。というメンバーが集まり、横芝町で開催されている『第2回CPS展 島田芳宏個展』を見に行くことになりました。
 島田芳宏さんというのは、エブリワン結成時のメンバーで、現在は御多忙の身ゆえ活動には参加されていません。しかし、倉田会長とは固い友情で結ばれています。
 会場である美術館『笑虎(しょうこ)』は、古いお寺?らしい日本家屋を改造した お洒落な建物で、茶房も設けられています。島田さんの描いたコンピュータ・グラフィックスを堪能したあとは、茶房でランチを食べて帰路に着きました。
 そして翌日、責任感の強いメンバー達はキャンプのために買っておいた食材を片付けるために再び集まり、空き地で臨時ガーデンパーティーを開きました。キャンプが出来なかったのは残念ですが、とても美味しい、いや充実した2日間でした。

ミーティング&ゴロバレーの集い
☆第二十八回集会(九月十九日)

 予定していた施設訪問が延期となり、ミーティングとゴロバレー大会が開催されました。午前中のミーティングでは9月集会時に利用したJR千葉駅の車椅子階段昇降用リフトについて、その機能と乗ってみた感想が紹介されました。便利な機器ですが、乗り心地等まだまだ改善の余地はありそうです。
 午後のゴロバレーは3月に続き2回目の大会となりました。今回はジェフ倉田、ヴェルディ柳沢、手渡エスパルス、三上レッズの4チームにより熱戦が繰り広げられ、好プレー・珍プレー続出の楽しい試合となりました。ゴロバレーはエブリワン定番スポーツとなりそうです。
 
秋のスポーツ大会
☆第二十九回集会・スポーツセクション(十月十七日)


 あいにくの雨の中、予定していた公園が使えなかったので、国分寺公民館でゴロドッジボールとゴロバレーが行われました。宮本さんを通じて集まったアクティブのみなさんと一緒になって、全員大活躍でした。
 ゴロドッジボールは内野が当てられると外野と交代し、全員が交代したあと内野にいる人がいなくなったら負けというルールで、復讐に燃えた外野のボールのおののきながらも楽しくプレーすることが出来ました。ゴロバレーは同じくボールを転がして行うバレーボールで、途中いきなり鳴り出した火災報知気の誤報ベルにもめけず、体全体を使ってのブロックや、とてもゴロバレーのなせる技とは思えない凄まじいスパ
イク、今にも止まりそうなスローボールまで、様々なプレーが見られました。
 ルールを企画した柳沢氏の談では、ルールにはバリエーションがあり少しずつ変えていくそうなので、今後も楽しめそうです。 <山下>

 大ニュース!えーこのたび有数の芸術家であり、事務セクションリーダー早崎渉氏の奥さんでもある関美奈子さんが<ご懐妊>されました。(キャーおめでとーヒューヒュー)
 でもなんだか平穏無事な日々じゃなかった様子...。そこんとこを美奈子さんに激白していただきました。

妊婦日記・ああ外へ出たい編 事務セクション・関美奈子

突然入院、絶対安静の体に
 この8月、実家に帰省中に流産の疑いで入院しました。幸い経過は良く、お蔭様で今は身の回りの事は何とか出来るようになりました。その間不自由な体で感じたことをいくつか...。
 退院後は絶対安静を言い渡され、食事とトイレ以外はずっと天井をにらむ生活でした。しばらくして少しは動いても良いという許可が出たとき、そう、皆がマップ調査の時ひしひしと感じる巨大な壁、街の不備が目の前にドーンと立ちはだかったのであった!

街には恐いものがいっぱい
 そろりそろり歩いて近所のコンビにまで行ってみました。道を渡る時...えーこの信号こんなに変わるの早かったっけ?ヒョエー右折の車が恐いョー、ちょっとそこのお兄さんよそ見しながら歩いて来ないで!咄嗟によけられないし、転んだら最後と思うと涙が出そうな程恐いっ!
 商店や歩道の段差もお腹に力をかけないようにと思うと本当に邪魔です。ちょっと本屋にと思えど、平坦な道のりですが途中の地下道が関所なのだ。階段の昇降を禁じられているので、目の前にグランドキャニオンが横たわっているのとおんなじことであります。
 ならば家で本を読むのが唯一の気晴らしという訳で、車で図書館へ連れて行ってもらいました。2Fへ行くエレベータの前に何やら立て札が...。『障碍者専用云々』わざわざ断り書きしなくてもいいのになと思いつつ私は利用しちゃいましたが、階段がつらい人は誰でもためらいなく使えるようでなくちゃね。
 病院へ検診に行くのも同様で、駅にエレベータさえあれば一人でサッサと行けるのに、タクシーを呼ぶか早崎氏に送ってもらうかせざるを得ません。

辛い経験を今後の調査に生かす
 なーんて、エブリワンでのいろんな経験がなかったら、具合を悪くしてもこんな視点でものを見、考える事もなかったでしょうね。産まれるまでの辛抱だ、と家の中でじっとガマンの子で居た、と思います。でも、ちょっとした工夫や設備が整えば、自力で外へ出てゆけるのだと、本当に実感しました。
 転んでもタダじゃ起きない私ですので、今後の調査には妊婦&子連れの立場からのチェックが加わることと思いますわ!お楽しみに。 <おわり>

お願いコーナー

 エブリワンでは、毎年新年度にあたり名簿の改定を行っています。つきましては、会員の皆様の中で年明けや来春にお引っ越しや卒業、進学、就職など、名簿の記事事項に変更のある方がおりましたら、お早めに倉田会長までご一報をお願いします。
 
『編集後記』

 速報です。十月二十八日に、倉田会長とマップセクションの柳沢・松井の両氏が福祉マップ制作費用補助をお願いするため小出善三郎市長を訪ねました。マップ制作・出版・配布の実現へ向けた第一歩です。これからもみんなで頑張りましょう。