エブリワンNEWS 第5号 '94Spring

 一九九四年四月十日、ウィズ エブリワン第三回総会が五井公民館で開かれました。これは毎年四月に行われており、前年度の活動報告や今年度の活動方針などを発表したり、また、会則改正案を出し、それらについての討議を行うものです。
 「総会」とか「規約」といった言葉を聞くと「堅苦しい」とか、時には「面倒」と感じる事もあります。しかし、何か目的を持った集団においては避けて通れないものです。エブリワンの最終目的は『身体障碍者の自立と住み良い街づくり』にあります。これは、現状として一朝一夕にできるわけではないから、しっかりとした規約・活動計画・予算が必要となってきます。そこで大事なのは、一人ひとりがいかに主体的に、
能動的に関わっていくかということです。目的を生かすも殺すもここにかかっていると思います。
 今後一年間、定例集会などに「参加して良かった」、「また行ってみよう」となるためにも、自らの考え、思いなどを遠慮せずに発言して、「皆で創り育てていく総会」にしていきましょう。


総会に参加して 吉岡

 当日は、曇り時々晴れ、桜も満開で、いい花見日和の日曜日でした。五井公民館の駐車場は妙に静かで、エブリワンのメンバーが来ているのだろうか?と一瞬不安が...。ところが会議室に入った途端に参加者達の熱気でさっきの不安はフッ飛び、配られた総会資料の多さと細かな内容に感動し、私は一日中ずっと、真剣なメンバーの皆さんの話に引き込まれていました。
 こんなことは私が車椅子生活になってから初めての経験です。しばらくして会場の雰囲気にも慣れ見渡すと中には春の陽気と総会の熱気でうたた寝している人?や『聞いてないよう〜』とギャグを飛ばして会場を笑いの渦に巻き込む人も出てきて、堅苦しくなりがちの総会も和気あいあいとにぎやかな雰囲気で進み とても楽しかった一日でした。
 ただちょっと残念だったのは、討論に熱が入りすぎたためか総会後の分科会の時間が少なくなってしまい、事務セクションメンバーの素敵な女性達とあまり話が出来なかった事です。今回の総会を含めまだ3回ほどしか参加していない初心者ですが、毎回来るたびに周りの皆さんの積極的な行動に勇気づけられます。
 次回にバンダナをしている車椅子に乗ったオジサン?を見掛けたら気軽に声をかけて下さいね。私が今熱中しているパソコン通信のNIFTY障碍者フォーラムでも月1回のペースで全国に散らばっている友人と亀さんRTというチャットも行っていますので覗いて見て下さい。
 少しずつではありますがこうしてウィズ エブリワンの輪を広げるお手伝いができたらと思います。
 P.S. ちょっとコマーシャル <頚損障碍者に興味にある方へ>
 【奈美ちゃんの赤い靴】という交通事故で首の骨を折った女の子が自立して社会復帰するまでの1500日を記録した本を持っていますので、読みたい方は連絡下さい。

 車椅子の身もなんのその、仕事に私生活に忙しい吉岡さんは、エブリワンの新人記者。これからも紙面でジャンジャン登場しますのでヨロシクお願いいたします。ところで文中にあった「素敵な女性達」とは具体的に誰と誰なんだ?編集長のことか?Kさんのことか?(同一人物だっつーの)今度徹底的に解明してみたいと思います...。

定例集会通信

八幡地区マップ調査
☆第三十三回集会(ニ月ニ十日)


 今回は八幡地区のマップ調査。僕達の班は5名で八幡青少年会館を調査した。入り口にスロープは無く、玄関のベルも館内の公衆電話も、車椅子に乗っている人にとっては、とても利用できないような不便な位置にあった。又、館内には車椅子用のエレベータも障碍者のトイレも無かった。僕が考えるに、ここ青少年会館かかなり古い頃に建てられたもので、そのため障碍者に対する配慮を考えて作ってなかったのだと思
う。
 だからといって改善する余地はあったはずだ。たとえば公衆電話を置く台をもっと低いものにすれば楽に使えるし、入り口の階段も端の方だけでもコンクリートで固めれば、ずいぶん違うと思う。”古いから”で終わらせるのではなく、ほんの少し工夫するだけでも利用する障碍者の人々には便利なものになるだろう <しん>

マップ調査を実施

 定例集会時に調査できない所を点検する平日調査。昨年三月の市議会会議場棟地に続き、今年も二日間行われました。
 ☆三月十六日(水)。調査箇所・市役所姉崎支所、金融機関(姉崎七ヶ所、五井三ヶ所、国分寺台一ヶ所)参加九名。
 お仕事のおじゃま虫...と遠慮気味の当方に対して、担当者の方が丁寧に応対して下さるのはマップセクションメンバーの十分な下準備のおかげですが、同時にこういう活動が世の中に認められている今という時代を感じました。なんてオーバーかな?(十年前にこんな事を始めてたら、どんな対応されてるかしらね。) <たえ>

 ☆三月十八日(金)。調査箇所・市役所八幡支所、辰巳支所、金融機関(八幡五ヶ所、辰巳四ヶ所) 朝九時、約十人の暇人(?)が八幡公民館に集まりました。辰巳周辺と八幡周辺の二班に分かれ、各五ヶ所の調査を行いました。銀行では、カード差込口や、カウンターが高く、車椅子では使用不可の所が多く見られました。
 郵便局ではスペースの狭い割に局内は広々としていて、”使いやすい”と感じました。どこの職員の方も親切に応対して下さって、障碍者の利用希望があれば、よろこんで手を貸してくれるとおっしゃり、気分よく平日調査を終えることができました。 <さやか>

新生活がんばらなくちゃね
☆第三十四回集会(三月二十七日)


 今年度最後は学生セクション主催の”恒例”料理教室&門出を祝う会でした。料理教室では班毎にミートソースとナポリタンのスパゲティーを作り、各班の面々が知恵を振り絞り、”たこ”ウィンナ−がのさばっている班、その道のプロ?から秘伝を伝授してもらった班などなどおいしいものができました。
 午後からの小レクリエーションは、三月に卒業し、四月から新生活が始まった人への壮行会。僕は知らなかったのでビックリ。豪華商品!争奪ゲームや 三端さんのギター伴奏による歌などを楽しみながらも『が
んばらなくちゃネ』と新たな決心をしたのは僕だけでしょうか?実行委員の皆さん ありがとうございました。 <新社会人になった新谷>

エブリワン初、新生児会員誕生!

 本誌第3号にも掲載した、関美奈子さんの赤ちゃんが4月4日、誕生いたしました。新会員は女の子で、名前は七海(ななみ)ちゃん。七つの海を駆けめぐる、カッコイイ女性になりそうですね!エブリワン会員としてのデビューは夏のキャンプの予定です。お楽しみに!
 
『編集後記』

 第5号、いかがでしたか?今回は文字ばっかで寂しいけど、ガマンして読んでね!では次号、八月にお会いしましょう。