エブリワンNEWS 第13号 '96summer

定例集会通信

初心に帰って!
☆第五十八回集会(四月ニ十一日・役員会)


 五井公民館は市原市中心部、五井駅前にあって、その重厚な煉瓦造りの外観は、周囲の喧噪をよそに静かな雰囲気を漂わせている。第五回総会はここを会場として行なわれた。
 まだ総会に参加した事の無い人の為にちょっと説明。総会は年一回四月に開催され、その主な内容は「前年度の活動実績及び収支決算・会計監査」等について報告し、「今年度の活動方針・予算・会則改正及び役員選出」等の発案を行ない、各々の議事について質疑応答がなされ、採択されるというものだが、今回はこの他に一つ議題が出た。
 当日発行のエブリワンニュース春号に掲載された記事についてだ。これは最近の定例会での活気の無さを嘆いたメンバーからの投稿で、主催する一部の人間ばかりが動いていて、他の参加者は積極的に活動していないのでつまらないと書かれてあり、丁度良い機会なので午後から正式に話し合う事になった。
 確かに最近の活動は、福祉マップ第一弾発行という大仕事を成し遂げた後、少々気が抜けたというか目標が無くなった様な感じで、特定の仲良しグループが固まって茶飲み話に花を咲かせている。メンバー同士の親睦を深めるという意味では決して間違ってはいないのだが、果たして初参加の人がその有様を見てどう感じるかまで考えていない気がする。
 野外レクリエーションに行って現地で初参加の人に「自由行動して」と放り出した人がいるそうだ。もちろん一日中誰も話しかけなかった。とても心細かったろうと思うと涙が出そうになった。数回でも参加した人は既にベテランメンバーなのだ。知らない顔の人、不慣れな人を見かけたら声をかけて早く皆に溶け込める様気を配るのが思いやりというものだ。
 もう一度初心に帰って、エブリワンをすばらしいグループにしていこうではないか。(SUZY)

みんなで学べば・・・
☆第五十九回集会(五月十九日・学生セクション)


 5月の定例会の午前中は、手話講習会。司会は内山さん、小島君。とてもいいコンビでみんなを引っぱってくれました。
 手話と言えば、私のだーい好きなのりPが「星の金貨」で ろうあ者役を演じて、私は毎週、目から滝のような涙を流していたのを覚えていますが、今回指文字を教えてもらって、まず、とても楽しかったこと!そして、かたことでもいいから、ろうあ者と話したいな、と思いました。
 机の上に立って大きな声でがんばってくれた内山さん、そして私をいじめるK君、本当にご苦労様でした。(坂本)

さすがは エブリワン・・・!
☆第六十回集会(六月九日・イベントセクション)


 久しぶりにエブリワンに参加して、友達も増えたし、学んだ事も多くあった。駅の階段は、まだまだ車椅子では利用しにくい、電車の中での自分達へ対する強い視線...唯一うれしかった事、何も言わずに車椅子の乗降を手伝ってくれたおばさんの存在である。
 一つだけ気を付けた方がいいと思った事があった。イベントの皆様、多くの人数で動くのだから、きちんと説明をしてほしかったかな。駅で集合し、ホームへ移動する時、グループに別れて行くのか、自由なのか、とても不安だったし...久しぶりに顔を出してあまり言えないけど、当日初めて参加する人もいるだろうという事も忘れないでほしい。
 でも、誰がやるという事でなく、一人一人が自分のできる事を手伝って、階段の上り下りでもスムーズに動けたのは、さすが倉田会長率いるエブリワンだ、と強く感じた所である。(家田)

 月に一度の定例会、皆さんいろいろな思いを持って参加していることでしょう。いい定例会にしたい。主催セクションメンバーは一生懸命に企画し、当日の進行係を勤めます。でも皆さんの積極的な参加意識がなければ、成功もおぼつかなくなります。動員されたのではない自由意志で参加する一人ひとりの、仲間(仲良しでない人)へのちょっとした気配りで楽しい一日が可能になります。
 またエブリワンは、その会員構成から障碍者と健常者が立場の違いを学び、それを越えた友情を育てる場です。エブリワンで、障碍がある現実(状態)について、介助の仕方について(=障碍者の被介助者ボラ・・・?)等を学び、自然な介助技術・被介助技術を身に付けた人が増えたら、街はずいぶん住み良くなると思いませんか?そうなってこそ会則の「障碍者と健常者が同じ立場で」が本物になります。その日に向けて定例会を一回一回重ねていきましょう。
 最後にお願いを一つ。これからもエブリワンNEWSの原稿を頼まれたら、快く引き受けてくださいね。(白)

「講演会のおしらせ」

 来る九月二十九日(日)の定例会では、午後から講師に勝矢光信さん(江戸川区職員)をお招きして、障碍者の自立についての勉強会を開きます。自立生活を送っていらっしゃる勝矢さんの貴重なお話はきっと勉強になると思います。
 この記事に興味をお持ちになった方は、ぜひぜひお友達などお誘い合わせの上、聞きに来てくださいませ。サークル員でなくとも大歓迎ですので、遠慮せずに見学にいらしてください。

これからのエブリワンの課題 学生サブ・内山瑞絵

 五月十二日にセクション会議を行なった時「エブリワンの会員は大勢いるのに定例会に参加する人がいつも決まっていて、つまらない」「定例会に初参加して、あと来なくなってしまう」といったような今のエブリワンの問題点を指摘する意見が出ました。
 そこで私たち学生セクションは、これからの問題点を出来るだけ多くの会員に知ってもらいたいのと同時に、エブリワンに対する意見を言う場を作ろうと思い、五月十九日の定例会でグループ討議を行い、会員から意見を出して頂くことにしました。「障碍者の足の確保が重要である」「定例会で話し合う機会を定期的に設けてほしい」「昼食の時間を交流の時間として使ったらどうか」「一日観光を企画してほしい」「初参加の人が遠慮なく意見が言える場作りをする必要がある」「会員一人一人が、目的意識を持って定例会に参加してほしい」「エブリワンニュースをもっと活用すべきだ」「定例会の時グループを作り(班分け)、そのグループのメンバーを一定期間固定すれば、会員同士もっと仲良くなれるのではないか」
 これからは『これらの意見をどのように活用していくか』ということがエブリワンの大きな課題の一つではないでしょうか。

《定例会のお知らせ》

☆No.62 八月三〜四日(土・日)・イベントセクション「森のまきば」オートキャンプ場 ただでさえ暑いのに、皆で熱く燃えちゃおーとゆー、この定例会は「フレンドシップカンパニーふゅーちゃーず」の皆さんが参加してくれます。「ふゅーちゃーず」は一言で言うとエブリワンと似た性格のサークルです。
 今回の目玉はキャンプファイヤー。皆でおっきなたき火をして天までこがそーと企んでいます。ま、とりあえず、そーゆーことで、乞うご期待!
☆No.63 九月二十九日(日) 午前 マップセクション 午後 自立セクション 街作りや障碍者の自立を身近なものとして皆で考えましょう
☆No.64 十月十三日(日) 学生セクション 内容は未定。ただし「手話」は まいつきやっていく予定です。やってほしい企画があればリーダーの小島か、サブの内山へ連絡ください。電話でも手紙でもかまいません。たくさんのご意見をお待ちしています。

イベントセクションからのお願い

 最近、定例会当日に突然参加する人や、無断欠席する人が多いようです。主催者側としては人数の把握が出来ず、大変困ります。「連絡網では出席(欠席)といったが欠席(出席)したい」という人は必ずセクションリーダーまで連絡してください。
 また、朝の集合時に、参加者にこれからの行動について説明しますが、きちんと聞いて欲しいと思います(特に野外活動の日)。定例会を無事に終わらせるために、とても大事なことです。皆さんのご協力をお願いします。

『送迎に関して』

 四月に行なわれた総会で、障碍を持っている方やその父母の方から「定例集会の集合場所まで送迎を行なってもらうと非常に参加しやすくなる」という声がありました。
 この声は、エブリワンの活動の趣旨の一つである”障碍者・健常者の区別なくみんなで一緒に!”ということに対して考えてみると、本当は参加したいにもかかわらず自分で外出できたいため参加できない方がいるということは、総会に参加されていなかった方、されていた方を含めて もう少し考えてみてもいいのではないかと思っています。
 送迎を行なうには、さまざまな問題があると思いますが、皆さん一人一人の考えを紹介だけでもしていけたらと思います。意見や感想のある方は電話や手紙でもかまいませんので新谷(副会長)まで送ってください。

保険について

 エブリワンでは、活動中に事故や怪我をしたときのために、保険をかけています。その保険について説明します。
 保険をかけている活動 定例集会 その他必要に応じて(セクション集会・役員集会等は対象外です)
自動車に関する注意 集合時から解散時までに会の活動として車を運転している際に事故が発生した場合
1、運転者・同乗者→本人の事故の保障対象 2、対人(はねられた人)対物(ブロック塀の破損等)→個人の自動車保険で対応 詳細は早崎まで。