第2部・ディスカッション会

テーマ: 自分が思う福祉(幸せ)とは・・・?

     互いに幸せになるために、まず自分は何が出来るのか?

   

「参加者が4つの班に分かれてのディスカッション」

        =各班代表1名による討論内容の発表=

 

 

 

●倉田理事長:それでは、深谷さんのお話しを踏まえて、皆さんに討論していただいた内容を、発表していただきます。

では皆さん、拍手をお願いします。

 

●会場:拍手

 

●4班代表:ちょっと正直あんまりまとまんなかったんですけど、話しを正直に順序よく具体的に出来ればなと思います。

え〜と、深谷さんのお話しにあった「笑顔って大事だね」って言う所から話しが始まりました。あと、「幸せ」ってことからいうと「お金が手に入る経済的な幸せ」っていうのも中にはあるよねっていうこと。

後は結構、皆もそうですけど、「幸せは自分で探す」。待ってるだけじゃだめで自分から探して、自分から動くっていう行動力を持っていないとダメだっていう。

裏返せば、そうすれば何時か、取っ掛かりが出てきてキッカケがつかめて、最終的には幸せをつかめるんじゃないかと。

逆にちょっと否定的かもしれないけど、どうしても歳を重ねていくと「あきらめる」とか、

「怠ける」とかで行動力が無くなっていったりとかで、いっぱい幸せの種は周りに転がっているのに、それを見逃してしまうようなことになるんじゃないか。

 

●4班代表:逆にそれはまずいよねって意見が出てました。

後は、結構長い時間話しが出来たんですけど「人によって幸せってそれぞれの物差し」が違うっていうことがあって。外見上の幸せ・不幸せ・・・・あの、一般的にぱっと見て

その人の家族とか働いていることとか、ぱっと見て見れる幸せ・不幸せと、その中で生きてる人の感じる幸せ・不幸せって違う場合がある。

わかりにくいかな?ちょっとだけ具体的な話しを出してしまうと。

私の母親は今、アルツハイマーっていう病気で、父と一緒に介護をしています。

最初は、近所の人とか「大変ね〜」ってごくごく普通のこととして言ってくれるじゃないですか。で、果たしてそれが不幸せなのかというと、本人にとってとか僕にとってとか、幸せなのか不幸せなのか、わかんない部分がある。

母の友達なんかにすると、最初に会った時、「病気になっちゃって可哀そうね」って言われることが多かった。たまたま、母の大学の同窓会に一緒に出させてくださいっていって母を連れていったことがあるんですけど。もう、5年ぐらい前なんですけど。その時にそういうことを言われた。たまたま、今年の正月ぐらいに今の近況を・・・・その前から手紙の交換とかしてたんだけど・・・・・ビデオにして送ったんですね。

そうすると、手紙が返ってきたんですけど。そうすると「彼女」、つまり母は幸せなんじゃないかって言われたことがありました。

で、それはほんとのところはわかんないんだけど、面倒をよく看てくれてっていう意味合いで書いてありましたけど。それは幸せなのか不幸せなのかわかんないし、その日その日でも幸せはどうかって違うし。その辺の尺度が、同じ私や私の母とかの中でも違うし。人それぞれで「幸せの物差し」って違うんで、一概に・・・例えば・・・「痴呆になってしまった、だから不幸せだ」とか、「障碍があるから不幸せだ」とかは言えないっていうこと。それは一つの例なんですけれども。

でも、それぞれの幸せの物差しっていうのはあるんで、それぞれ違うねっていうことをわかりつつ、自分なりにその人その人と接する時に、それぞれの尺度の違いを理解しあうのが大事なんじゃないかな?というようなことが、班の中で出ました。

そんなことが五つぐらい出たんで、一つにはまとめられない、ちょっと漠然としたテーマだったんで、4班の話しはそんな話しでした。

 

●会場:拍手

 

●司会:じゃ、2班お願いします。

 

●2班代表:@今日、講演の間、ずっと立ったままだった司会の人にイスを差し出したが、司会の人は座らなかった。イスを差し出した自分は幸せか?

討論の答え@:イスを出されても座らなかった司会の人は立っていたかったと思う。イスを差し出すことは親切からであっても「大きなお世話」になってしまうことがある。一方的な親切だけでは、互いに幸せになれない。

 

A中学校の卓球の部活動の時、皆がすぐ卓球が出来るように、自分は一人で早めに卓球台を出しておいたが、誰からも「ありがとう」の一言をかけてもらえなかった。卓球台を出した自分は幸せではないのか?

討論の答えA:皆を責めているだけでは幸せになれない。この時、自分は「とにかく皆で卓球が出来たんだから、いいか」と考え直した。前向きに考えることが大切だ。

 

B自分はゴルフ場で働いている。朝早く起きて出勤するし言葉遣いにも気を付けているが、朝早くから機嫌の悪いお客さんに怒られることがある。これは自分の責任ではないのだが。こんな自分は幸せではないのか?

討論の答えB:文句を言われているだけではダメ。自分から「今日は天気がいいから

いいスコアが出せますよ」とかといった会話をすることでお客さんの気分も変わると思う。そうした働きかけが大事ではないか。

 

C互いに幸せになるために必要なのは「気遣い」。とにかく気付いたのなら、自分から動いてみる。それで失敗してしまったら、次回から気を付ければいい。

 

「幸せの基準」について。幸せの基準は人それぞれ。

@服一着買うのに困る人が世の中にいる。服を何気なく買って着れるだけでも幸せなのではないか。

A生きたくても病気や事故で死んでしまう人もいる。生きているだけでも幸せ。

B「愛(絆)」が必要。自分一人では幸せになれない。「恋人と自分」。「親と自分」。「兄弟や友達と自分」。この間に「愛(絆)」がないと幸せになれない。

C互いに交流や付き合いを続けること。あきらめたら互いに幸せになれない。

以上です。

 

●会場:拍手

 

●司会:3班、お願いします。

 

●3班代表:3班ですけども、まず幸せってことに対して自分がどういった時に幸せを感じるかっていう意見を皆で出し合いました。具体的に出た意見を述べたいと思います。

 

・皆が笑顔で過ごすことが幸せだと思う。

・普通に過ごせることが幸せだと思う。

・幸せを感じることは違うけど、普通に過ごせることが素敵だと思う。

・友達が多いことがよいことだと思うし、幸せです。

・皆と一緒にいる時が幸せだと感じます。

・ちょっとしたささいなことでも幸せに感じます。

・人を幸せにするためには、自分にも余裕がないといけないこと。、

―――

・遠距離恋愛は、たまに会った時のトキメキ があるから幸せだと思います。(笑)

 

●会場:(笑)

 

●3班代表:後、そうですね、幸せになるためには、どうしたらいいのかってことを同じように出し合ったんですけれども、私たちの中で出た意見を一個ずつ言っていきたいを思います。

・まず、悩みを聞いてあげることによって、相手が悩みを解消してくれること。

・人が辛い時、人を笑わせたりして和ませることが出来る。

・冗談を言い合えることが出来る。

・人にはどうしても合う人と合わない人とがあると思うんですけれども、たとえ苦手な人がいても、その人に合わせられるように出来ればいいと思う。

・エブリワンに初めて参加した初対面の人とかに、積極的に自分から声かけしていくことが大切だと思います。

―――

・幸せとは恋人が出来て、手作りチョコを贈られることです。(笑)

 

●会場:(笑)

 

●3班代表:ほんと、身近にある意見が私たちの間では多かったんですけれども、幸せっていうのは漠然としたテーマですけれども、そういう身近な部分が多い。一番幸せに繋がっているからと、私自身、思います。以上です。

 

●会場:拍手

 

●1班代表:1班の意見としては、大きなテーマなのでどのように考えていいのか、とらえていいのか、考えてしまったんですけれども、最終的には気持ちいい笑顔が作れることが自然と皆が幸せになってくるんだなあと改めて感じました。

深谷さんがおっしゃられていた「押し売りの笑顔」では、互いに話していても、ずっと笑顔にならない。気持ちのよい挨拶を初めにすることで、明るい笑顔を作ることが出来ていければ、幸せになるのかなあと思いました。

幸せになるために何かをしなければならないっていうのは、そんなにないんじゃないか。逆に日常のほんのちょっとした「気遣い」や「声かけ」・「挨拶」をすることで、それが相手にとって幸せと感じでもらえれば、同時に自分も幸せになれるんじゃないか、という意見が出ました。

幸せっていうものは、自分で作るっていうものではなくて、普段たくさんあると思う。

そのたくさんの幸せを自分が探し出すことが出来るか、気付くことが出来るかによって自分が幸せと感じる大きさが違うと思う。大きな幸せは気付きやすいけれども、小さな幸せ・・・・・例えば友達に会ったとか、好きな音楽が聴けたとか、ご飯を食べれたとか、お風呂入れたとか・・・・・、そうした小さなことでも小さな幸せに、いかに自分が気付くことが出来るか、それを幸せと感じることが出来るか、その行動が大切なんだなあと思いました。以上です。

 

●会場:拍手

 

●司会:ありがとうございました。この後15分ほど休憩をとりまして、全体会に移っていきたいと思います。皆さん、お疲れ様でした。

 

==========《ディスカッション会・終了》===========