道路情報で関ヶ原の状況を見るが問題は無い様だ。
なんせ、ココで名神でゆくか名阪でゆくかを判断しなければならない。

SAを出て東名から名神に入り、養老SAで給油だけ済まし先へ。
この時期問題の関ヶ原を通過するが、何故か今年は雪が余り無い。
過去に夜明け前ここを通過する際、吹雪で視界最悪な事もあったが今回は至って順調。
ただ頭が何時間か前から割れそうに痛い。
身体は装備と慣れで何とかなっても頭部だけはどうにもならない。
若干意識がもうろうとするが、それでも止まりたくないので進む。

京都を過ぎる頃になると、少し気温が上昇するのを感じだす。
吹田JCTから神戸JCTで山陽道に入る。

11:55、三木SA着。実はケツがかなり痛い。
そしてまた給油なのだが、この時のGSの担当が
何か“山咲トオル調”だったりする。(笑)

「いらっしゃいませぇ〜。今日、バイクのお客さん初めてです〜♪」

何とも言えない心境だったが、接客そのものは◎なんで良しとするが。

気を取り直して再び出発。
こうして走っていると多くの事を考える。
昔のオンナや息子の事、自分のこれからの事等・・・。
と言うのは嘘で、今回はこのレポートを頭の中で描いているだけだったりするが。

山陽道を岡山まで行き、倉敷JCTより瀬戸中央道へ至る。
ここから先は知らない道が続いている。

14:50、鴻ノ池SA着。瀬戸大橋が目前に迫る。
既にケツは痛いのではなく“痒い”状態だ。
夏場と違い、汗疹と痣が同じ場所に出来ないだけマシだが。

給油を済ましSAを出ると、直ぐ瀬戸大橋に差し掛かる。
ベイブリッジやレインボーブリッジ等の小洒落た感じは無く、威風堂々としたものだ。
高校の修学旅行で、“この下”を潜った事を思い出しながら渡り終えた。
実は「しまなみ海道」のルートも考えていたのだが、
何か料金所が多そうなので今回は止め。(時間節約)
ただ、アクアラインより高い通行料金な瀬戸大橋は採算取れているのか少々疑問だが。

無事四国上陸を果たし、高松道から松山道で西へ。
如何せん、1車線区間が多く4輪へ気を使う。(追越して貰う事へ)

途中のPAでICを確認した後に、松山ICで高速を降りる。(17時過ぎ)
昼食をとっていなかった為、市内のマックで簡単に済まし宿を探す。
予定していた健康ランドへ19時過ぎに入る。
無論、“極めて安全と思しき停車場所”を選考したのは言うまでもない。
明日も早いので入浴し、さっさと眠りについた―――。


本日の走行距離 1,063km
珍しく初日の出を浴びる。上郷SAにて
7:02、上郷SA着。

既に朝を迎えていた。
Rボックスの上に積んであるタンクバックは
ビニールの部分が凍っている様でバリバリ状態だ。
(真っ白け)

SA内でうどんを食べ、腹を温める。
2003年元旦午前零時―――。

年明けと同時に四国へ向けて自宅を発つ。
“いつも通りの時間”に。

自宅より県道を経てR127を北上する。
と、言っても北上するより他に無い居住地だが。(苦笑)

空には星が見え、夜風が心地良い。天気は良さそうだ。
1時間弱国道を走り、木更津南ICより高速へ至る。
このまま今日1日は高速で過ごす事になる。

アクアラインを渡り東名へと向かうのだが、何を思ったか
“首都高経由”で至るとゆう奇妙な行動に出てしまう。(おバカ?)

首都高から東名へ乗り、海老名SAに給油で立ち寄る。
他に用も無いので給油を済ませ先を急ぐ。
車はそれなりに多いが流れに問題は無く調子は上々。
95km〜100kmのペースで走る。
バイクの姿は無い。

因みに、今回の旅の相棒“スーパー”の付くシェルパ。
いざとなったらDOHCが炸裂する「オンナは○よ♪」とでも言いたげな
スリムビューティー(?)な奴だ。中古を購入して一年が過ぎる。
最早、態々ビッグバイクを引っ張り出す必要は無くコイツで充分。
ただ、爽やかなカラーリングはどう頑張っても自分には似合わないのが哀れだが。(笑)
今回の旅の為に、Rボックス搭載(DIY)と
ハンドル周辺へ1ヶ月程前から手を加えていたりする。

高速へ乗ってから一つ気が付いた。車体の走行姿勢が何かケツ下がりだ。(サス調整不足)
それなりの品を箱に入れてあるので仕方がない。
まあ、大した事ではないのでそのまま突っ走ってゆく事にする。

御殿場を過ぎる頃になると車も少なくなり街灯も減りだす。
一面闇の世界が続いている。それは、自分にとって愛しいものであるが。(苦笑)

5:01、牧野原SAに寄る。二度目の給油だ。
と、ここでバイクにある問題が発生するが(それについては後程)
ここまで来て引き返したくないのでそのまま行く事にしてしまう。
逃れられない状況に身を置くのも一つの手段だ。(己流)

とりあえず、一服してトイレを済まし給油で再び走る。
“ある問題”の為ペースは90kmとなり、ここからは停車する度に
バイクをチェックする様になった。

浜名湖を過ぎた辺りから気温が少し低下しだす。夜明けは近い。
だいぶ辺りが明るくなった頃、路肩にパトカーと一台の車が停車しているのが目に入った。
しばらくするとそのパトカーがこちらを追い越してゆくが、
その先でまた一台捕まっていたりする。
元旦から“納税”とはご苦労な事だと思った。道路は相変わらず空いている。
この辺で腹が痛くなってきた。便意ではないが。
「とりあえず上郷まで行かないと・・・。」と思いそのまま止まらず走り続ける。